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「俺の目が黒いうちはやらせない」拒否された立浪前監督も参列 白井文吾元オーナーお別れの会 落合博満氏は一家で黙禱

zakzak by夕刊フジ / 2024年12月11日 13時17分

中日・白井元オーナーの遺影に歴代監督らが祈りを捧げた=10日、名古屋市の中日ホール(夕刊フジ)

10月29日に老衰のため96歳で死去した中日元オーナー、白井文吾さんのお別れの会が10日、名古屋市内で開かれ、歴代の監督が故人をしのんだ。

反発も多いなか2003年オフに白井さん自ら招聘に動いた名将、落合博満氏(71)は、午前10時前に信子夫人(80)、長男の福嗣さん(37)を伴って黙禱後、手を合わせると静かに会場を後にした。

今オフに就任した井上一樹新監督(53)やベテランの大島ら現役ユニホーム組が参列後、15分後ほどして1人で姿を見せたのは、今季まで3年間指揮した立浪和義前監督(55)。祭壇の遺影をしばし見つめてから、その場で15秒ほど祈りを捧げた。

「いろんな思いを抱えていると思うが、あの場でお別れのあいさつをしっかり果たすことで、彼の中でも区切りをつけたかったのだろう」と、その心中をおもんぱかったのは大物OBだ。現役時代に絶大な人気を誇った立浪氏が引退後、監督候補に浮上するたび白井さんは「俺の目が黒いうちはやらせない」と強硬に拒否。実際に立浪監督が誕生したのは、後任の大島宇一郎現オーナーが就任して1年後だった。

それから3年後の今年9月18日、立浪前監督は球団初の3年連続最下位の責任を取り退任を表明した。生前の白井さんが何を思ったかは定かでないが、愛するドラゴンズの大きな転換点を見届けて名物オーナーは旅立った。

(山戸英州)

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