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植木通彦 ちょっといい話 25年のベテラン・堀之内紀代子がスタイルを一新 「チルト3度」で人気沸騰中 きっかけは抽選で引き当てたモーター

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月20日 6時30分

堀之内選手と植木アンバサダー(夕刊フジ)

ボートレース公式YouTube・ボートレーサー対談『the Kyes』で配信中のデビュー25年のベテランながらレーススタイルを一新して人気沸騰中の堀之内紀代子選手を紹介します。

堀之内紀代子(44)84期、岡山県倉敷市出身、岡山支部、A1、GⅢ優勝5回。

1999年に地元ボートレース児島でデビュー。2カ月後に早くも三重・津で初勝利。1年間の養成訓練時代はなかなか結果が出なかったのでデビュー当時はプロの厳しさに直面しどうしたらいいか悩んだそうです。そこでスタートと体重管理に集中してレースに取り組んだといいます。

プロで活躍するには旋回力、スタート力、整備力が必要といわれた中でとりあえず頑張れるのはスタートと最低体重を維持することしかないと徹底したそうです。体重は今でもキープしていますが、モチベーションの元は家で待つ息子さんやファンの皆さんの喜ぶ姿だと話していました。

そんな堀之内選手が25年のレーススタイルを一新する転機が訪れました。キーワードは『チルト3度』です。チルトとはモーターをボートに装着する取り付け角度を変える器具を調整することです。3度は最大限に取り付け角度を上げた状態でプロペラの回転位置が水面の上部になり直線はぐんぐん伸びます。一方でターンは流れる不安定さがあります。堀之内選手は守りに入っていたのでは伸び代がないとチルト3度に挑戦しました。

きっかけは抽選で引き当てたあるモーターでした。モーターは開催前日に抽選で割り当てられますが、そのときのモーターは前の開催でB2級の選手がチルト3度でレースをしたモーターだったのです。堀之内選手が試走すると直線で気持ち悪いほど伸びるのでこのままで走ると決めました。

これがレーススタイルの幅を広げるきっかけとなり、現在のめざましい活躍につながりました。25年間固まったスタイルを一新する決断にどれほど勇気が必用だったでしょうか。

チルトを上げた驚異的な伸びで大外からまくるレーススタイルはボートレースの醍醐味(だいごみ)です。堀之内選手の走りにはファンだけでなくこれからレーサーを目指す人たちも目を奪われるに違いありません。今後も堀之内選手は周囲にきっかけを与えるインパクトあるレースで魅せてくれるでしょう。

■植木通彦(うえき・みちひこ) 1968年4月26日福岡県生まれ。福岡県立博多青松高校卒。86年11月デビュー。2007年7月の引退までSG優勝10回を含む74回の優勝、公営競技初の年間獲得賞金2億円を達成したボートレース界のレジェンド。2018年、初代ボートレースアンバサダーに就任。テレビ『BOAT RACEプレミア』他、ネット放送、イベント、講演会で活躍中。『植木通彦オフィシャルブログ』(二次元コード)でも発信。

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