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松山英樹、日本男子ゴルフ初の「銅」 「絶対出たい」早くも28年ロス五輪出場誓う 「金メダルを取りたい気持ちは強かった」

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月5日 11時43分

表彰台で金メダルのシェフラー(中央)、銀メダルのフリートウッド(左)と記念撮影する松山(水島啓輔撮影)(夕刊フジ)

ゴルフ男子最終ラウンド

【パリ4日=山戸英州】パリ五輪ゴルフ男子の最終日がル・ゴルフナショナル(7174ヤード、パー71)で行われ、3打差4位から出た松山英樹(32)=LEXUS=がボギーなしの6バーディーで65と伸ばし、通算17アンダーで銅メダルを獲得した。日本男子の表彰台は初。21年東京五輪の雪辱を果たすメダル獲得で、早くも28年ロサンゼルス大会に向けて「絶対出たいという思いがある」と出場宣言した。首位と4打差の6位からスタートしたシェフラー(米国)が62で回り、19アンダーで初の金メダルに輝いた。

ホールアウト後、練習グリーンで銀メダルのプレーオフに備えて待機中、丸山茂樹監督(54)から大声で「メダル決定だよ!」と伝えられ、熱い抱擁を交わした。女子日本代表の山下美夢有(23)=加賀電子=とも握手した。

この日はローリー・マキロイ(英国)らと同組。2番(パー3)で切れ味鋭いアイアンでピン奥1メートルにつけて初バーディーを奪うと、4番からも3連続バーディーを決めた。一時は首位と1打差に肉薄。しかし、終盤のチャンスを決めきれず、世界ランク1位のシェフラーにあと一歩届かなかった。

松山は21年のマスターズ・トーナメントで日本男子初のメジャー覇者となった。しかし、この年の東京五輪では銅メダルを争うプレーオフで敗れてメダルを手にすることができなかった。

「前回の東京では銅メダルも取れなかった。その点では、銅メダルを取れてうれしいと思います」と素直に喜んだ。

松山は、今春のマスターズでパリ五輪への思いを聞かれた際、「あまりないです」と発言し、関係者を慌てさせた。学生時代から4大メジャー大会での勝利を目標にしてきた松山にとって、五輪のメダルは「全然、違うもの」だ。

しかし、東京五輪で日の丸を背負った経験は確実に松山の意識を変えていた。今大会でも最後まで気迫のこもったプレーを見せた。

丸山監督は「本人は本当にどうしてもメダルを取りたいっていう気持ちをこぼすようになっていた。金メダルが取れたらこのまま(ツアーの)プレーオフの最終戦まで休んでもいい、日本に戻ってもいいぐらいのことを言ってたから」。

コース上では日本人ギャラリーからは「英樹行けるぞ!」「頑張れ!」と力強い後押しを受け「金メダルを取りたい気持ちは強かった。残念といえば残念。ゴルフも五輪の中で認められてきているのかな、という雰囲気を感じた。今週、すごく楽しかったです」と松山。

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