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兜町地獄耳 日経平均、月末の衆議院選挙で乱高下がありそう 米重要経済指標の発表前に持ち株の整理が必要、難解になった相場の世界

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月16日 15時30分

証券ライター 日経平均株価が再び4万円台乗せにトライしているが、このまま年末高と考えていいのかな?

株式アナリスト 7月につけた4万2426円の奪回は微妙だが、いまのところそう考えている。ただ、月末には衆議院選挙が控えているから、そこで乱高下がありそうだ。

ライター 外部要因に関してはどうかな?

アナリスト 中東の地政学リスクはくすぶっているものの、4日に発表された米国雇用統計以降は、強い動きが続いているな。

ライター その雇用統計なんだけど、前回は非農業部門の雇用者数が事前予想を大きく上回った。これまでは予想を上ブレるケースでは、米国の利下げが遠のくという理由で株が売られたはずだ。

アナリスト 確かにそうだった。ただ、今回は好調な雇用統計を背景に米国経済のソフトランディング(軟着陸)期待が高まった。利下げペースに対する期待は鈍化したが、その分、為替は円安に動いた。ソフトランディング期待と円安が日本株にとってはプラス要因として働いたんだ。

ライター 好調な雇用環境は米国景気が底堅いということだから、株価にプラス要因となることは理解できる。本来の姿に戻ったというわけか。

アナリスト その通りだ。米国がインフレ抑制のために利上げを決定した2022年以降は、良い経済指標はインフレの高止まりが警戒されて、さらなる利上げ要因となっていた。利上げは株式市場にはネガティブ要因だから、「良い経済指標=株安」という見方になっていたんだ。

ライター 同じ雇用統計でも、その時々の金融政策によって反応は大きく異なるということだな。

アナリスト 今後、米国は緩やかなペースで利下げしていく姿勢だから、これからはソフトランディングできるかどうかがマーケットの焦点になりそうだ。「良い経済指標=株高」という本来の方程式通りの動きになるんじゃないかな。

ライター 突然、利下げペースを意識して、「良い経済指標=株安」という逆の方程式に戻ることはないのか?

アナリスト その可能性は否定できない。ただ、米国の重要経済指標の発表は日本時間の深夜がほとんどだから、投資家としては翌日の日本株市場の動きに素直に対応するしかないな。

ライター いずれにしても、今は米国経済の先行き次第で日本株が大きく乱高下するから、重要経済指標の発表前にはある程度、持ち株を整理しておいたほうがいいな。

アナリスト 特に短期投資家はそうだ。マーケットのボラティリティー(変動率)が高まっているから、平常時と同じようなポジションを抱えているとリスクは大きいよ。

ライター それにしても難解な相場になったもんだ(笑)。

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