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ニュース裏表 平井文夫 岸田首相が〝新キングメーカー〟に 総裁選は「コバホーク」こと小林鷹之氏が軸か 決選投票に残れば主流派が「全乗り」も

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月22日 6時30分

小林氏の出馬会見は「世代交代」を感じさせた=19日、東京・永田町の衆院第一議員会館(夕刊フジ)

「コバホーク」こと小林鷹之前経済安保相が先陣を切って、自民党総裁選への出馬を正式表明した。小林氏は49歳の若さながらすでに推薦人20人を確保し、所属していた二階派だけでなく、安倍派、麻生派にも支持を広げている。テレビ東京の番組でマーケットに聞いたら、コバホークが一番人気だった。このまま一気にブレークするのか、あるいはどこかで失速するのか。

岸田文雄首相が突然不出馬を表明し、「閣僚でも誰が出てもいいよー」と言ったので、これまでのところ10人を超える人が出馬意欲を見せるという異例の事態になっている。

自民党派閥の裏金事件を受けて派閥が消滅した今回の総裁選は、「派閥の論理ではなく、出たい人が出る、推したい人を推す」という体(てい)になっているのだが、権力争いというのはそう単純なものではない。

今回、岸田首相の「誰が出てもいい」発言の直後に、岸田派の林芳正官房長官、上川陽子外相が相次いで手を挙げたのには驚いた。これまでの常識だと、同じ派閥から2人はあまり出ない。だが、今回は出る人が多いので1回目の投票では決まらず、2回目の決選投票に持ち越される。その時に林陣営と上川陣営が合流すればいいわけだ。

また、同時に手を挙げた斎藤健経産相には、岸田首相に近いベテランが以前から出馬を強く勧めていた。このほか、今の主流派だと茂木敏充幹事長や、場合によっては麻生太郎副総裁が出馬にOKを出した河野太郎デジタル相の支持者も、決選投票では主流派に「合流」する可能性がある。

林氏や上川氏が決選投票に進めば、麻生氏に代わって岸田首相が主流派のキングメーカーになるかもしれない。

林、上川、斎藤の各氏はもちろん、自分の意思で手を挙げているわけだが、決選投票を制するのは誰か「コーディネーター」が必要なのだ。

さて新規参入組が目立ってはいるが、実際にはこれまでの総裁選の経験者たち、石破茂元幹事長、高市早苗経済安保相、前述の河野氏などの力は侮れない。このうちの誰かは決選投票に進むのではないか。

ポイントは2つ。「誰が決選投票に進むのか」、その場合、「3位以下の人たちは、1位と2位のどちらにつくのか」ということだ。

ここで面白いのは、「経験者」は力はあるが「アク」も強く、「あの人だけは嫌」と言われるケースがある。だから1位の「経験者」は下位連合に逆転される恐れがある。

その点、加藤勝信元官房長官は茂木派ながら安倍派とも良く、非主流派キングメーカーの菅義偉前首相にも近い。いわゆる「乗りやすい」人だ。

また、前述の小林氏は非主流派の二階派だが、麻生派の重鎮が推しており、決選投票に残れば主流派が「全乗り」してくる可能性もある。

いろいろ考えていると、誰が勝つか分からなくなくなってきた! 小泉進次郎氏も出るようだし、しばらく様子を見るしかないだろう。 (フジテレビ特別解説委員 平井文夫)

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