日本で浸透しないタレントの政治的発言 ＧＬＡＹ・ＴＥＲＵは絶妙に意思表明、ワンオク・Ｔａｋａは意中の人をにおわせ

ＧＬＡＹのＴＥＲＵ（夕刊フジ）

終わってみれば現職の圧勝だった都知事選。

「うちの事務所は、所属タレントに特定の候補の名前を発信しないようにと伝えていました。今回は元タレント議員が出馬した関係からか、候補者名を出して投票を呼びかけるネットの声が目立ちましたね」（中堅芸能プロダクション関係者）

タレントのＲＩＫＡＣＯ、デヴィ夫人、俳優の小泉今日子、宍戸開、松尾貴史、西岡德馬といった著名人が、それぞれの立場で特定候補への投票を呼びかけた。シンガー・ソングライターのスガシカオは純粋に「選挙には必ず行ってくださいね」と促した。ＯＮＥ　ＯＫ　ＲＯＣＫのｔａｋａは、意中の人がいることをにおわせつつ投票率アップに貢献した。

「うまい言い方をしたのはＧＬＡＹのＴＥＲＵでしたね。投票を呼びかける一方で、『僕個人としては新たな風に乗りたいと思ってます！』とさらりと書いたんです。〝新たな風〟ということは、続投を期待しないということ。言葉遣いが巧みですね」（スポーツ紙選挙担当記者）

芸能人やタレントの政治的発言には批判的な声も根強く、発言の削除に追われた人も。

「『笑点』メンバーの林家たい平の一番弟子の林家あずみは、『もう２度と政治に対して自分の思いを書いたりしません』と追い込まれました。米俳優のジョージ・クルーニーは、バイデン大統領に〝選挙戦からの撤退〟を促しましたが、日本で芸能人が政治的な発言を自由にし、それが受け入れられるには、まだまだ時間が必要でしょうね」（前出・スポーツ紙選挙担当記者）