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エンタなう 原作者と草笛光子の見事なシンクロ アドリブに「絶好調ですね!」唐沢寿明が目を丸くする 映画「九十歳。何がめでたい」

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月23日 10時0分

笑って笑って泣かされる。草笛光子と唐沢寿明の迷コンビ  (C)佐藤愛子 小学館(夕刊フジ)

100歳を迎えた直木賞作家、佐藤愛子の同名エッセーを実写映画化した「九十歳。何がめでたい」(公開中)が痛快だ。「草笛光子生誕九十年記念映画」でもあり、作者と女優が完全にシンクロして、見るほどに「年を取ること」が怖くなくなる。

断筆宣言をした作家・佐藤(草笛)のもとを、頑固な中年編集者の吉川(唐沢寿明)が訪れる。パワハラ、浪花節で編集者人生を送ってきた吉川は、昭和・平成の残滓(ざんし)として社内で煙たがられていた。だが、時代遅れのモーレツなアタックに佐藤は心を開き、再び筆を取る。リタイア後、人生の張り合いをなくしていた佐藤は、悪態をつきながら目に輝きを取り戻す。

「老後の資金がありません!」(2021年)に続いて前田哲監督から指名を受けた草笛は、ほとんど役作りをしていないように見える。だが、そこは大女優。家族から見捨てられた編集者を怪演する唐沢に、バンバンとアドリブが飛び出し、「絶好調ですね!」と唐沢が目を丸くする場面もあったという。

「草笛さんのためなら」と木村多江、オダギリジョー、清水ミチコ、LiLiCo、石田ひかり、三谷幸喜、冨田恵子らが、それぞれワンシーンのため集結した、その幸福感も伝わってくる。映画公開と同時に発売された草笛のエッセー『きれいに生きましょうね 90歳のお茶飲み話』の1行目は<私は、いま憤っています。>。その意気や良し!(中本裕己)

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