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花田紀凱 天下の暴論プラス 石破茂総理、長くはあるまい 総裁選前後でコロッと変わった7つの言動 政治感覚を疑う「村上誠一郎総務相」任命で旧安倍派を敵に回し

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月10日 6時30分

石破茂新総理、旧安倍派にケンカを売ってるのか。

「村上誠一郎総務相」には目を疑った。

自党の元総理、史上最長期間総理をつとめ、選挙応援演説中に銃撃されて死亡した、安倍晋三元総理の国葬を前にして「国賊」と罵(ののし)った人物だ。

いくら思想信条が違うからといって、口にしていい言葉ではあるまい。「党役職停止1年」は処分が軽すぎる。本来なら党から除名すべきだった。

よりによって、そんな人物を大臣に任命する石破新総理の政治感覚を疑った。

村上氏自身は「遺族に謝罪した」「役職停止期間は終えた」などと言い訳したようだが、「綸言汗の如し」、一度、口にした言葉は消せるものではあるまい。

石破新内閣発足から一週間余、この「村上総務相」はじめ、石破新総理の迷走が止まらない。

総裁選中、その前後、石破新総理の言動が、いかにコロッと変わったか。

①まず、選挙日程。

「国民に判断いただく材料を提供するのは新しい総理の責任だ」と、予算委員会に言及しながら、「所信表明と代表質問」のみで解散へ。

②アジア版NATO。

アメリカのシンクタンク「ハドソン研究所」のホームページに発表したが、アメリカ、インドなどで否定的な意見が出ると、岩屋毅外相は「将来のアイデア」。

将来っていつだよ、と言いたくなる。

③日米地位協定改定。

総裁選で語っていたのに、7日の代表質問では一転、「一朝一夕で実現するとは考えていない」。

なら、言うな。

④日本と北朝鮮に連絡事務所。

「日朝の懸案を常に水面下でやっていいのか。私はそうは思わない」と言って連絡事務所開設を提案。

「北朝鮮が述べている拉致被害者の消息が本当か、公の場で検証が必要」

所信表明演説で言及なし。

⑤原発ゼロ。

総裁選では「原発ゼロ」に言及していたが、3日、武藤容治経産相は会見で、「今は訂正されていると承知している。原発の最大利用は安全という前提で進めていく」

⑥日銀の利上げ容認。

石破新総理は元々、「アベノミクス」に否定的だった。「異次元の金融緩和では日本経済は治らない」が持論。

ところが、9月30日に、日経平均株価が1900円以上も急落。

すると、10月2日、植田日銀総裁と会談。終了後、「現在、追加利上げをするような環境にあるとは考えていない」

⑦マイナ保険証見直し。

9月初めには「(現行保険証との)併用も選択肢として当然。一部の人々に不便や不利益を与えないようやっていきたい」。

ところが、新内閣発足後、平将明デジタル相は、現行保険証の12月廃止について「従来通りの日程でやっていく」

などなど、石破新総理の言行不一致、とどまるところを知らない。

あげく、〝裏金〟議員不記載問題(「裏金」という言葉は昨年12月1日朝日が報じて定着してしまったが、正確には政治資金報告書への「不記載問題」。最近ではNHK、読売なども「不記載」という言葉を使っている)で、萩生田光一氏ら既に処分を受けている議員も非公認。

村上誠一郎氏の総務相任命といい、旧安倍派を完全に敵に回している。

これで、政権が安定すると思っているとしたら、石破新総理、絶対に長続きすることはあるまい。

(月刊『Hanada』編集長)

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