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経営者目線 「タイミーで飲食店の人件費が高騰している」は間違い ワタミ「はちみつアイス」キャンペーン!!

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月31日 11時0分

はちみつアイスはワタミの居酒屋で販売中だ(夕刊フジ)

スキマバイトアプリを提供するタイミーが東証グロース市場に上場した。久しぶりの大型上場で注目を集めている。

ニッポン放送の番組に「タイミーのせいで飲食店の人件費が高騰している」との経営相談のメールがあったが、それは違うと思う。

確かにタイミーは時給が高く、雇用側にとっては時間単価の人件費は上がるだろう。ただ、人件費とは、募集費と教育費と時給だ。特に、募集コストは年々あがっている。ワタミとタイミーで、実証実験をしたところ一部店舗では、トータルで見ると、タイミーを導入した方が人件費は下がるという注目の結果も出た。

さらに、飲食店でのアルバイト経験が豊富な人が店に入ってくれた場合、教育費もかからない。店舗のQSC(品質、サービス、清潔さ)も向上し、売り上げにもプラスに反映した。何より、働きたい人のスタイル変化を雇用側も受け入れることが大切だろう。

タイミーは働きたい人と人手不足に悩む企業をマッチングし、社会課題を解決していると思う。しかし、飲食店の場合、お客さまから見れば、アルバイトなのか社員なのかは関係ない。接客する人が店の顔だ。ワタミでは、タイミーで入ってくれる短時間のアルバイトの人にも必ず、自社の理念や、思いを共有するようにしている。単に労働力を得るという考えはしてはいけない。

タイミーの小川嶺社長はかつて、私が主宰するビジネスプランコンテスト「みんなの夢AWARD」に応募しており、とくに応援している。小川社長は顔つきをみても、まれにみる、いい経営者だ。今回の大型上場で「20代でもすごいことができる」「ああなりたい」というロールモデルになってほしい。何より若き起業家が称賛される社会であってほしい。この夏も起業家の甲子園「高校生みんなの夢AWARD5」を8月22日に開催する。高校生が夢を熱く語る姿には感動すら覚える。ぜひ皆さんも来場していただきたい。

ワタミの外食店舗では今、ワタミファーム美幌峠牧場のグラスフェッドミルクを用い、山田養蜂場の百花はちみつとコラボした、はちみつアイスのキャンペーンを展開している。

「ワタミは北海道で、300ヘクタール(東京ドーム60個分)の広大な敷地で、乳牛300頭を放牧酪農しています。のびのびと育った牛の、グラスフェッドミルクは味が違います」と、その物語を社員、アルバイトが語れることに大きな意味がある。コラボを決めた山田養蜂場の山田英生社長は2時間半の会食で2時間「はちみつ」について延々と語り続けていた。その熱意にひかれた。

時代はAI(人工知能)といわれている。しかし、人が熱く語ることで心が動かされることは必ずある。AIとも上手に付き合うが、人が差別化となるサービスも意識し続ける。ワタミ独自の、AI時代の経営をしていきたい。 (ワタミ代表取締役会長兼社長CEO)

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