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新・親も知らない今どき入試 「4大生保に強い大学ランク」 関西発祥の日本生命と住友生命の2社が近畿圏優位の一因に 3位は慶大と僅差の立命館大

zakzak by夕刊フジ / 2024年12月13日 15時30分

有名企業の就職に強い大学を業種ごとに紹介していく、業種別就職者数ランキングの6回目は、住友生命保険、第一生命保険、日本生命保険、明治安田生命保険の就職者が多い、「4大生保に強い大学ランク」をお届けする。

大学通信は毎年、医学部と歯学部の単科大学を除くすべての大学を対象に就職状況調査をしている。2024年は560大学(74・0%)から回答が寄せられ、その集計値でランキングを作成した。

生保の就職者数ランキングの大きな特徴は、近畿圏の私立大が強いこと。早稲田大(1位)、慶應義塾大(2位)がトップ2に並ぶのは、大手金融系の就職者数ランキングで見慣れた光景だが、3位に入ったのは慶大と僅差の立命館大。前年の就職者数を26人と大幅に上回っている。

立命館大以下には、同志社大(4位)、関西学院大(5位)が続き、7位には関西大ランクインと、関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)がランキングの上位を占めている。この背景について、企業の採用支援を行っている、ワークス・ジャパン代表の清水信一郎氏が解説する。

「日本生命が滋賀、住友生命が大阪と、関西発祥の企業が2社入っていること。加えて、他の生保に比べて日本生命の採用数が多いことも、関関同立優位の一因となっている」

関関同立に押されがちなMARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)では、立教大(6位)が最上位で、中央大(8位)、明治大(10位)、青山学院大(38人、11位)が続く。

大都市圏の難関大以外に、地方の大学の就職者が多いのも、生保の特徴。

「エリア総合職は女性の採用が多い。女性は地元での就職を希望する傾向が強く、自ずと各地域の拠点ごとの採用になるので、幅広い地域の大学が見られるのです」(前出の清水氏)

地方の大学では、16位の西南学院大(27人)と18位の福岡大(23人)が福岡。29位の南山大(16人)が愛知。同じく29位の安田女子大(16人)が広島などとなっている。

企業別に就職者が多い大学を見ていこう。

関西発祥の住友生命は、トップが17人の同志社大で、立命館大と立教大が12人で続く。以下、11人の青山学院大、9人の関西大と中央大、ベスト5に関西の大学が3大学ランクイン。同じく関西発祥の日本生命のトップ3は、立命館大と同志社大が26人で並び、関西大が25人で続く。次位は22人の早慶で、住友生命以上に関西の大学の強さが際立つ。

第一生命と明治安田生命は早慶が強く、第一生命のトップは12人の早大、慶大、同志社大。立命館大が11人で、10人の中央大と、日本大(37人、12位)が続く。明治安田生命は44人の早大と36人の慶大がトップ2。20人の関西学院大、13人の立命館大、東大、明大、日大となっている。

■井沢秀(いざわ・しげる) 大学通信情報調査・編集部部長。1964年2月6日、神奈川県生まれ。明治大学卒業後、受験情報・分析を主力事業とする大学通信入社。大学の入り口(入試)から出口(就職)まで、情報を収集し発信中。中高・大学受験の案内書・情報誌を編集するほか、新聞社系週刊誌、経済誌などへの情報提供と記事執筆を行う。

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