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自民総裁選を〝狙い撃ち〟ロシア・北朝鮮が軍事的威嚇 露軍機、告示日に列島一周飛行「悪の枢軸」へ9候補の国防意識は?

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月13日 15時10分

自民党総裁選(27日投開票)を「狙い撃ち」するように、周辺国が日本への軍事的威嚇を続けている。12日の告示当日、ロシア軍機が日本列島を一周するように飛行し、北朝鮮は日本海へ弾道ミサイルを発射した。中国軍の動きも活発化している。選挙ムードが高まる日米で同時に「政治的空白」が生じる恐れがあるとして、識者は毅然(きぜん)とした対応を呼び掛ける。

防衛省統合幕僚監部によると12日午前、ロシア軍の哨戒機2機が島根県隠岐島沖へ飛来した。沖縄本島―宮古島間の上空から太平洋へ抜け、さらに日本列島を北上し、北海道沖からユーラシア大陸方向へ飛行した。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して監視にあたった。

領空侵犯は確認されなかったというが、ほぼ日本列島を一周する経路で、同様の経路をたどる飛行は、およそ5年ぶりという。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナ侵略をめぐる対露制裁に不満を示し、不法占拠する北方領土への実効支配の強化や、早期の訪問を重ねて表明している。

同じ12日朝には、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記率いる北朝鮮が、日本海に向けて弾道ミサイルを発射して、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下した。正恩氏は、建国76年にあたる9日の演説で核兵器を飛躍的に増やすとの方針の堅持を表明し、核戦力の向上を強調した。

先月26日に日本の領空を初めて侵犯し、同月31日には、日本の領海に侵入した中国軍は、ロシアと組んで軍事的圧力を強めている。

中国軍とロシア軍は10日から、日本海で大規模な合同演習を始めた。中国国防省は、演習目的について「安保上の脅威への対応を増強する」ためだとしているが、日本政府関係者は「日本へのあからさまな挑発・威圧行為だ」と指弾する。

これら覇権主義国家の動きの狙いは何か。日本はどう対抗すべきなのか。

福井県立大の島田洋一名誉教授は「露中北という新たな『悪の枢軸』は相互利益で結びつきを強化し、自由主義諸国に対抗しようとしている。特に、大統領選が本番の米国では撤退を表明したジョー・バイデン政権が事実上、機能停止している。日本も岸田文雄首相の退任が決まり、日米同時に政治的空白が生じる恐れがある。

日本は主権侵害に毅然と対応しつつ、米国など自由主義諸国との連携を強めなければならない。自民党総裁選で、9候補は憲法改正や、安保の強化、外交戦略など、危機を克服する具体策を議論すべきだ」と語った。

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