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電撃巨人入りのマー君、阪神が〝異常警戒〟のワケ 全盛期過ぎた技巧派に苦闘の歴史「あれほどの投手、このまま終わるとは思わない」

zakzak by夕刊フジ / 2024年12月19日 11時43分

今春オープン戦で阪神・井上に安打を浴びる田中将=3月、甲子園球場(夕刊フジ)

電撃巨人入りした前楽天の田中将大投手(36)を、阪神が〝異常警戒〟している。

田中は18年目の今季を自身初の未勝利で終え、限度制限額を超えるダウン提示での契約更改を拒んで自由契約を選択。去就が注目されていたが、こともあろうに宿敵巨人と基本合意に至った。

日米通算197勝を誇る大物とはいえ、多くの球団はピークは過ぎたとみて獲得を見送ったが、阪神の認識はそうでもないらしい。首脳陣の一人は「あれほどの投手だからこのまま終わるとは思わない。巨人には同級生の坂本もいるし、環境が変われば変わるかも。手を差し伸べてくれた巨人への感謝はものすごいと思う。初めて外様になって気合いも違うし、それなりの結果を残すのでは」と復活を予測する。

球団OBはこうも警鐘を鳴らす。「今回はパ・リーグではなくセ・リーグの巨人という環境が大きい。球にスピードがないからパでは通用しなかったが、セはコントロールこそが重要で、ある意味、速い球はいらない。田中はもともと制球力があるし、ベテラン扱いで一週間、登板間隔を与えていけば、2ケタは無理にしても戦力になる」

中日・山本昌ら全盛期を過ぎた技巧派に手を焼かされてきた、猛虎打線の苦闘の歴史を踏まえれば警戒感はなおさらか。藤川新監督も打倒巨人に「それは皆が当然思ってること」と燃えているが、マー君の活躍を許してはならない。 (岩﨑正範)

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