1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

うまちゃんの財ザク! 予算増額の防衛関連、工場誘致進める半導体、受け皿のデータセンター…政府が力を入れる分野や金融政策の恩恵受ける業界が堅調

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月12日 15時30分

先週の東京株式市場で日経平均株価は3月に付けた史上最高値を3カ月半ぶりに更新、東証株価指数(TOPIX)もバブル経済真っ盛りの1989年12月に付けた史上最高値を34年7カ月ぶりに更新しました。

日経平均が東証上場225社の株価指数なのに対し、TOPIXは約2200銘柄で構成。日本株の強さはTOPIXの高値更新によく表れています。

また、日銀の6月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、「大企業・製造業」の業況判断指数はプラス13と前回3月調査から2ポイント改善しました。

かつ、想定為替レートを144円台と現在より15円以上も円高水準で想定している企業も多く、今後、決算シーズンに入ると業績を上方修正する可能性があります。製造業の業績が上振れると見込んだことが株高につながっています。

どういう業種が堅調かというと、予算増額中の「防衛」分野、工場誘致を進めている「半導体」、生成AIや半導体需要の受け皿の「電力」「データセンター」、そして利上げ観測から「金融」「保険」…。政府が安全保障の観点から力を入れる分野や金融政策の恩恵を受ける企業です。

非常にわかりやすいです。こういった骨太なところに資金が流入しています。これがうまく循環すれば、日本経済、結構明るいです。

ただ、先の日銀短観で、非製造業は弱い数字が出てきています。特に小売りの減速ぶりが目立ちます。個人消費のマイナスが影響しています。このことを踏まえると、7月末の日銀金融政策決定会合で利上げができるのか、疑問です。

個別では、先に触れた防衛関連の三菱重工業などが活発に物色されてます。トランプvsバイデンの討論会以降、「やっぱりトランプ大統領か」の声も高まり、防衛費の増額も要求してくるだろうという思惑から、日本の防衛関連は全面高でした。

eスポーツ関連もアツい

あと、新たなテーマとして、eスポーツ関連に注目しています。決して骨太ではありませんが、ここも国が支えている分野です。

サウジアラビアの王子がeスポーツで日本のゲーム会社と連携強化する意向を示したと報じられ、eスポーツイベントの運営を手がけるGLOE(グロー)、ゲームソフトウエアメーカーのカプコンといったところが動意づきました。

■おまけのひと言

「時価総額10兆円以上の企業が増えています。現在、19社。昨年末の10社からほぼ倍増です。今年、日立製作所や三井物産が加わりました。やはり骨太の大型株に資金が流れています」

【財ザク!】「貯蓄から投資へ」と提言する政府。その投資で少しでも財産アップを達成するために「うまちゃん」が有益な情報をザクザクとお届けします。

■馬渕磨理子(まぶち・まりこ) 経済アナリスト。日本金融経済研究所代表理事。イー・ギャランティ社外取締役。愛称・うまちゃん。1984年生まれ。滋賀県出身。同志社大学法学部卒、京都大学公共政策大学院修士課程修了。大学時代はミス同志社。『LiveNewsα』(フジテレビ系)など出演番組多数。新刊『収入10倍アップ超速仕事術』(PHP研究所)が話題。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください