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カワノアユミの盛り場より愛を込めて この夏も日本人旅行者には厳しかったタイの夜遊び現場 「バーファイン」連れ出し料が急激な値上がりの理由

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月22日 15時30分

タイ・パタヤのゴーゴーバー街「LKメトロ」。店側に払う連れ出し料は1200~3000バーツとピンキリだ(筆者撮影)(夕刊フジ)

今週の原稿は、ちょうど日本のお盆休みの最中に書いている。筆者はいまタイのリゾート地、パタヤに短期滞在しているが、休暇中だろうか、パタヤにも日本人旅行者が続々と訪れており、夜の街で遊ぶ姿を目にしている。

さて、タイのナイトライフが値上がりしていることは度々紹介してきた。ちょうど1年前の当コラムでは、タイの風俗店であるゴーゴーバーについて一晩5000~6000バーツ(当時のレートで約2万~2万4500円)と書いたが、これはあくまでも女の子に支払うチップの額だった。タイのゴーゴーバーやバービア(格安バー)などで店の女の子を連れ出す際は、チップとは別に、店側には「バーファイン」と呼ばれる連れ出し料を支払う必要がある。

この1年間で女の子へのチップの相場は実は大きく変動していない。だが、バーファインの料金がグッと値上がりした。例えば、パタヤのゴーゴーバーでは以前は1000バーツほどだったのが、当地の代表的な歓楽街であるウォーキングストリートでは現在、バーファインだけで5000バーツ(約2万1000円)を要求する店もある。チップを加えると、総額で1万バーツ、つまり日本円にして約4万2000円にもなる。ここにさらに女の子のドリンク代が加わるわけだ。

バーファインの料金は店によって異なり、中には1200バーツ(約5000円)程度に抑えた良心的なゴーゴーバーも存在はする。それにしても、なぜバーファインだけが急激に値上げしたのか。

理由として考えられるのは、コロナ禍による長期の休業で店側の売り上げが大幅に減少したためだ。元々、ゴーゴーバーやバービアは旅行者をターゲットにした店であり、地元の人々が利用するような場所ではない。地元の人々はフリーランスの女性やローカルの置き屋を利用するため、こうした値上げに反発する声もあまりないようだ。

さて、今月上旬は為替レートで一時の円安がやや収まりつつある傾向がみられ、日本でも海外旅行がしやすくなると期待の声が上がった。だが、たとえ円高になったとしても、タイ国内の物価自体が上昇しているために旅行がしやすくなるわけではない。特に、旅行者が主要客のタイのナイトライフは、今後もさらなる値上げが予想される。

今回のお盆休み中、こちらのコンビニで旅行者らしき日本人男性が袋に入ったパンを見つめながら「31バーツ(約130円)か…、高いな…」とつぶやいている場面に遭遇した。夜遊びに散財した結果、食費を節約しようとする姿は涙ぐましく、切なかったが…。現場からは以上です。

■カワノアユミ 20代を歌舞伎町と海外夜遊びで過ごした元底辺キャバ嬢。現在は国内外の夜の街でニッチなネタから盛り場の変遷までを幅広く取材。著書に、アジア5カ国の日本人キャバクラで9カ月間潜入就職した『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)。X(旧Twitter):https://x.com/ayumikawano/

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