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稽古総見 大の里、夏巡業疲れでグッタリ…八角理事長は「まだまだ新弟子という感じ」とハッパ 横綱照ノ富士ら欠席で盛り上がらず

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月30日 14時35分

大の里は疲れが残ったまま総見に参加した=29日、相撲教習所(代表撮影)(夕刊フジ)

大相撲秋場所(9月8日初日、両国国技館)前の横綱審議委員会による稽古総見が29日、相撲教習所で行われ、横綱照ノ富士(32)=伊勢ケ浜、関脇へ陥落した貴景勝(28)=常盤山=ばかりか山内昌之委員長(東大名誉教授)も欠席し、盛り上がりを欠いた。

注目の関脇大の里(24)=二所ノ関=は関脇阿炎、熱海富士らに敗れ5勝4敗。八角理事長(元横綱北勝海)は「稽古内容とか、まだまだ新弟子という感じ。馴染んでないし、稽古量が足りない。もっと膝を鍛えて、腰を下ろせるようにならないと。勢いで上がってきたから、これからはじっくり腰を据えて力をつけないと」とハッパをかけた。

大の里は「初日に照準を合わせるように。時間があるので、しっかり準備したい」と誓ったが、北海道、東北など22日間で19カ所を回った自身初の夏巡業が25日に終わったばかり。「(疲れが)まだまだ抜けていない。慣れていかないといけない」とグッタリで、巡業で腰痛を起こした大関琴桜、阿炎ら多くの力士も万全には程遠く、総見が低調な内容に終わるのも無理はない。

最初の巡業地だった長野・佐久はドルフィンズアリーナからバスで5時間半。連日の長距離移動が続いたのだからたまらない。協会の収益は本場所と巡業が2本柱で、どちらも大盛況なのに力士の給与は2018年に18年ぶりの増額発表があったのが最後。これでは浮かばれない。 (塚沢健太郎)

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