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ぴいぷる シンガー・ソングライター、上田正樹 R&Bのリズムが皮膚の下にあるんだよ 心にあった尊敬するレイ・チャールズの言葉

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月23日 6時30分

大阪・天王寺公園で寝泊まりしながら、路上で歌う生活が続いた。そんな中、ミナミのライブハウスのオーナーの耳にとまった。

「歌ってみろと言われたから、『ノック・オン・ウッド』を歌ったの。そしたら明日から店に来いと。そんとき僕、30円しか持ってなかったから、給料はなんぼもらえますかって必死ですよ。お前は5000円やというので、何とか前借りして。歌が仕事になった瞬間でした」

歌手としての大きな転機が「悲しい色やね―OSAKA BAY BLUES―」(82年)との出会いだ。R&Bとは随分違うテイストだけに、本人は最初は受けるつもりはなかったという。

「でも、やってみて自分の体になじまんかったらやめようと思ったんです。で、やってみたけど、やっぱりなじまんなあって思ったときに売れたんです。そこからは、すっかり環境が変わりましたよ。パチンコ店でもこの曲が流れるとよくフィーバーしたから、僕にとって験がええ曲やったんやね」

今では、R&Bバージョンでも歌っている。すっかり体にR&Bのリズムがしみついたようだ。

「レイのように血になったとまではまだ言えへんけど、皮膚の下にあるなあとは思います。そういう意味では、50年たって、ようやくスタートラインです。僕は創作意欲がますます湧いているし、まだまだ探し続けています。そして、R&Bを日本の文化にしたいと思っていますよ。だからもっともっと聴いてほしいんですよ」

魂の歌は、聴く者の心を震わせる。

■上田正樹(うえだ・まさき) シンガー・ソングライター。1949年7月7日生まれ、75歳。京都府出身。高校卒業後、「家出」して大阪へ。72年、「金色の太陽が燃える朝に」でデビュー。74年、有山じゅんじらと「上田正樹とサウス・トゥ・サウス」を結成し、ワンステップフェスティバルでデビュー。75年には有山とのアルバム「ぼちぼちいこか」や「サウス~」でのライブ盤「この熱い魂を伝えたいんや」を発表、バンドブームを牽引する。その後、ソロとなり、82年秋に出した「悲しい色やね」が翌年シングルチャートの1位に。ライブを中心に活動し、近年は海外でも活躍している。

有山らをゲストに迎えるライブ「上田正樹R&B BAND」は9月27日、東京・渋谷のさくらホールで開催。問い合わせはキョードー東京(0570・550・799)。

ペン・福田哲士 カメラ・酒巻俊介 レイアウト・太田丈晴

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