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バフェットの次を行く投資術 極めて重要なバフェットの警句「ヘビの油売りに気をつけよ」 「儲かる方法」を論じる人間が儲けさせてくれるわけではない

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月26日 15時30分

2024年の「バフェットからの手紙」は、多数の学ぶべきことがあふれている。その中でも世間では騒がれていないが極めて重要な警句が「ヘビの油売りに気をつけよ」である。

日本ではあまり知られていないが、西部開拓時代の米国では、医者や教授と偽って村から村へと渡り歩き、「スネークオイル」を万能薬として売る商人集団が存在した。バフェットは、金融業界にも投資家を相手にした「ヘビの油売り」が存在していると警告しているのだ。

別の警句では「放送ブースに入れば、野球がどれほど簡単なゲームなのかよくわかる」というものがある。読者も感じるところだろうが、野球解説をする評論家やアナウンサーは「チームが勝つためにはどうすればいいか」をもっともらしく論じる。

しかし、彼らが監督やコーチになってもチームを勝利に導けるわけではない。同じように、「どうすれば儲かるか」をもっともらしく論じる「金融機関・評論家」などが儲けさせてくれるわけではない。

バフェットはこのようにも言っている。「ウォールストリートは、ベンツやポルシェを乗り回す金持ちが、地下鉄に直って通勤するサラリーマンに『金儲けの方法』を教わる奇妙な場所である」だ。金融機関の営業担当に「そんなに儲かる商品なら、あなたや金融機関自身が買ったらどうなの?」という突っ込みを入れたことのある読者も多いだろう。

要するにバフェットが言うように、「他人に金儲けの方法を教える」のは、「自己欺瞞(ぎまん)が平気な人」か「ヘビの油売り」なのである。

それでは、どのように投資をすればよいのか。バフェットは「自分の範囲の中で投資をせよ」と述べる。例えば、自分が働いている業界の企業のことはそれなりにわかるし、「噓」も見抜きやすい。だが、儲かるからと言われて、例えばバイオテクノロジー企業を勧められても、その研究の価値は素人にはわかりにくい。だから「ヘビの油売り」につけ入れられるのである。 (人間経済科学研究所、国際投資アナリスト・大原浩) =敬称略

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