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これぞマツケン時代劇だ!! マツケンブレークのきっかけ「暴れん坊将軍」 冒険心あふれ過ぎ…現代っぽい彗星落下騒動の〝伝説回〟も

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月2日 11時0分

美空ひばり(左)とも共演した(夕刊フジ)

芸能生活50周年を迎える松平健。多くの映画、ドラマ、舞台、CMで活躍するほか、国民的ヒット「マツケンサンバⅡ」や「たたけ! ボンゴレビアンコ~恋せよアヒージョ」(パスタ)などオリジナルメニューを取りそろえた「マツケンカフェ」も大人気。今年後期のNHK連続テレビ小説「おむすび」で朝ドラ初出演と大活躍である。

そんな松平健のブレークのきっかけは、ご存じ「暴れん坊将軍」(テレビ朝日系)だ。

八代将軍徳川吉宗(松平)が城を抜け出し、旗本の三男坊・徳田新之助を名乗り、町奉行・大岡越前や火消しのめ組の面々たちと事件を探索。「余の顔を見忘れたか」と自ら大立ち回りの末、お庭番に「成敗!!」と命じ、見事に悪をやっつける。勧善懲悪時代劇の名シリーズである。

1978年のスタート当時、松平は20代。それまで時代劇の主役は、映画時代の伝統で、アイラインをくっきり入れた〝流し目〟の艶っぽさも売り物だったが、この吉宗はすっきりメークで爽やかさをアピール。なかなかに新鮮だった。

しかも上様は悪には強いが女子は大の苦手。城の外では町娘たちにキャーキャー言われ、江戸城大奥では「お手付き志願」の美女たちが勢ぞろい。入浴中に「お背中を…」と迫られて、あたふた逃げ出したこともある。

冒険心あふれ過ぎ(?)のストーリーもあり、ファンの間で伝説的に語られるのが、第9シリーズ19話「江戸壊滅の危機 すい星激突の恐怖」だ。

ある日、望遠鏡をのぞいていた吉宗は不思議な赤い星を発見。め組の面々は変人の天文学者(笹野高史)と協力して、彗星(すいせい)落下予想地点の日野の人々を救うべく、現場に駆け付けるのである。宇宙空間の彗星の画像も登場し、決死の覚悟で歩むめ組の姿は、ほぼ映画「アルマゲドン」?!

ちなみにこの回で上様は誰を成敗するのかと思ったら、彗星騒動に便乗した悪い奴だった。騒動に便乗する悪者。この辺りも現代っぽい。

美空ひばり、天知茂、江利チエミら昭和の大スターがゲスト出演し、若い主役をもり立てたのもこのシリーズならでは。7月から全国の劇場で始まる50周年記念公演では「暴れん坊将軍」が上演される。円熟の上様の「成敗!!」が楽しみだ。 (時代劇研究家・ペリー荻野)

■松平健(まつだいら・けん) 俳優、歌手。1953年11月28日、70歳。愛知県出身。勝新太郎の付き人を経験する傍ら、75年に勝主演の「座頭市物語」に出演。78年に「暴れん坊将軍」(テレビ朝日系)の主役徳川吉宗に抜擢される。2004年、「マツケンサンバⅡ」がヒットし、同年の「第55回NHK紅白歌合戦」に初出場を果たす。

「暴れん坊将軍」 1978年~2008年で放送回数832回を数える。

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