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ファッション評論家・ピーコさん死去、79歳 視聴者から指摘、義眼めぐる苦悩…「人生観というものが変わりました」語っていた〝覚悟〟

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月21日 11時51分

双子だけに息の合ったトークが人気だった「おすぎとピーコ」の2人。ピーコさん(右)はメガネがトレードマークになった(夕刊フジ)

「おすぎとピーコ」の兄

もう、あの辛口トークは聞けないのか。

9月3日に敗血症による多臓器不全のため死去したことが明らかになった「おすぎとピーコ」の兄で、ファッション評論家のピーコさん。79歳だった。晩年は認知症を発症し、高齢者施設で療養していた。

同じく認知症を患っている一卵性双生児の弟で映画評論家のおすぎ(79)は別の施設で療養している。ピーコさんは今年8月中旬に敗血症のため、神奈川県内の病院に入院していた。葬儀は近親者のみで執り行った。

高校卒業後、専門学校に進み、服飾デザイナーとなった。1975年、「おすぎとピーコ」としてタレント活動を開始。オネエキャラと辛口ながらも温かみを感じさせるコメントで人気を得た。特に「辛口ピーコのファッションチェック」は局をまたいで続く人気コーナーとなった。

44歳のとき、悪性黒色腫のため、左眼を摘出し義眼を入れたが、視聴者から義眼が光り、気になるとの指摘が局に寄せられたという。「サングラスをかけないとテレビに出せないとプロデューサーから忠告されました」と、夕刊フジ増刊「健活手帖」のインタビュー(2017年)で苦悩を明かしていた。

しかし友人らが募金を呼びかけてプレゼントしてくれた義眼とあって、「言葉では言い表せないほど胸が熱くなり、その時から私の人生観というものが変わりました。人の心の温かさを知って、その人たちのためにしてあげたいことを、たくさんしてあげようって。欲を捨て、優先順位が自分優先ではなくなったのです」とその覚悟をも語っていた。

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