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舟木一夫 出会いと別れの80年Part2 〝主役〟支えた大親友・林与一 舟木について語った「あの方に脇役はできません…いつまでも神輿を担いでいきたい」

zakzak by夕刊フジ / 2024年11月29日 11時0分

一日駅長のイベントで並ぶ舟木(中)と林(右)。左は長谷川稀世(夕刊フジ)

〝ヨイっちゃん〟こと林与一(82)は、舟木一夫(79)の大親友の一人だ。1964年のNHK大河ドラマ「赤穂浪士」での共演から始まり、2017年12月に東京・新橋演舞場で行われた舟木の芸能生活55周年特別公演「忠臣蔵」では、舟木が大石内蔵助、与一が吉良上野介を演じた。

舟木が矢頭右衛門七、与一が堀田隼人を演じた「赤穂浪士」の撮影中、大先輩の山田五十鈴や宇野重吉ら重鎮が入ってくると、予定された出番が後回しになった。ある時、時間潰しに舟木が住んでいた東京・四谷のマンションでコーヒーを飲むことにした。

衣装のまま刀も持ってタクシーに乗って舟木宅に向かう途中、赤信号の交差点で止まった。窓からのぞいた警察官に「あなた方は一体何ですか」と職務質問された。困った舟木が〝赤い夕日が~〟と歌い出すと「あっ! 舟木さんですか」。現行犯逮捕されるところだった。

舟木が1971年8月、東京・明治座の「忠臣蔵異聞・薄桜記」で主役・丹下典膳を初演した際、観ていた与一が脚本・演出の土橋成男に「いつかは俺にも典膳をやらせて」と頼んだ。数年後に「舟木ちゃんからも先生に頼んでよ」。舟木の助言が効いて、与一は80年8月の明治座で念願がかなった。

ところが、実際に演じてみた後、90年の舟木の2度目の公演を観ると、「典膳はやはり舟木ちゃんだ。今度やる時は堀部安兵衛をやらせて」。そして舟木が99年8月に東京・新橋演舞場で3度目の「薄桜記」をやることを知った与一は、企画したアイエスの伊藤喜久雄社長に2度も電話し「安兵衛は舟木ちゃんとの約束なので俺がやりますから」と実現させた。

与一はその後も舟木の座長公演で何度も共演しているが、あるBS局で舟木について「これだけ時代劇を愛してお芝居ができる人はいません。こんなに長く続いているのは彼の人間性そのもの。あの方に脇役はできません。いつまでも神輿を担いでいきたい」と語っていた。 =敬称略

(大倉明)

■舟木一夫(ふなき・かずお) 歌手。1944年12月12日生まれ、79歳。愛知県出身。63年6月、「高校三年生」でデビュー。橋幸夫、西郷輝彦とともに〝御三家〟と呼ばれ、人気を集めた。歌手だけでなく、ドラマや映画などで活躍してきた。2年後には芸能生活65周年を迎える。

12月10日(火)~12日(木)、大阪・新歌舞伎座で「カウントダウン80’」を開催。これに合わせて新歌舞伎座近くの大阪国際交流センター 1Fギャラリー「舟木一夫展 2024 79~80」も開催される。

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