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高梨雄平の仕事論 中継ぎの稼ぎ方 巨人救援陣で最年長、高梨雄平が過酷さや待遇の差に率直な思いを明かす「客単価でいえば先発は鉄板焼き屋さん…中継ぎは定食屋さん」

zakzak by夕刊フジ / 2025年1月15日 6時30分

変則横手左腕は昨季チーム3位タイの51試合に登板し防御率2・04。リーグ優勝に貢献した(夕刊フジ)

巨人の救援陣で最年長となった高梨雄平投手(32)が、夕刊フジ単独インタビューで知られざるブルペンの内側を4日連続で語り尽くす集中連載がスタート。第1回は先発とリリーフの生活サイクルの違い、中継ぎ稼業の過酷さ、そして待遇の差について率直な思いを明かす。 (片岡将)

――先発と中継ぎの生活サイクルは違う

「それは全然違いますよ。先発の方が人間らしい、1週間の中で健康的なリズムがある。ただ、週1回、百何十球を投げなきゃいけない。投げられないクオリティーだったら2軍行きとなる」

――中継ぎのきつい部分とは

「投げるという行為がそもそも重力に反しているわけです。関節に対して負担が掛かる。で、急に肩を作ったりが何回もある。そこに連投だったりとか、3連投したりとかすると、コンディションが整わない中で出力の高い動作をしないといけない。中継ぎはそういうきつさですね」

――肩を作った状態で登板がなくなるのと、そのまま投げるのでは負担は異なる

「それは違います。もちろん試合で投げる方が重い。でも、僕の肌感ですけど、3回『次行くよ』って言って肩を作ったら試合で投げた方が楽です。2回目までだったらまだいい。3回目以降だったら、試合で投げちゃった方が楽」

――投げちゃった方が楽というのは

「単純な話です。落として上げるっていうのが大変。例えば100メートル走の選手が『いつレースが来るか分からないけど、とりあえずアップしといて』みたいな感じでアップしてるとして、『次があなたのレースです』って言われて、パッとスピードを上げられる状態にした。そしたら『やっぱり順番が変わりました』みたいなのが4回も5回もあったら、実際のレースの時にいいタイムが出るわけがない」

――過去に戻って先発と中継ぎで選べたら

「それは先発やりたいっすよ。だって、先発の方が稼げるし。当然差は大きい。不満っていうよりか、年間の消化イニングの考え。それは先発の方がより多いファクターを占めてるわけじゃないですか。143試合×9イニングで1287イニング。そのうちのどれぐらい投げるのか」

――巨人で最多の戸郷翔征投手は10分の1以上の180回を投げた

「そうそう。そりゃ、イニングを食う人は稼げますよ。業界の違いですよね、もう完全に。定食屋と鉄板焼き屋。そりゃ客単価が高い方が儲かる。じゃあ先発やればいいじゃんっていう話でもない。できないから、それはもう無理なのは分かってる。じゃあ、自分のできるポジションで食ってくためにはどうするのか、です」 (あすに続く)

■高梨雄平(たかなし・ゆうへい) 1992年7月13日、埼玉県川越市生まれ。川越東高、早大、JX―ENEOSを経て2016ドラフト9位で楽天入り。20年途中にトレードで巨人移籍。入団1年目から8年連続、救援のみで40試合以上に登板。通算428試合で防御率2・47。175センチ、86キロ。左投左打。来季年俸1億5000万円(推定)。

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