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互角の投げ合いから6回に一転… DeNA上茶谷と巨人戸郷の明暗はどこで分かれた?

Full-Count / 2021年4月18日 10時45分

DeNA・上茶谷大河【写真:荒川祐史】

■三浦監督は2被弾に苦言「ゲームセットではないのだから」

■巨人 7ー2 DeNA(17日・横浜)

 セ・リーグ最下位に低迷するDeNAは17日、本拠地・横浜スタジアムで行われた巨人戦に2-7で完敗し8連敗となった。先発した上茶谷大河投手は5回まで1失点に抑え、相手の巨人・戸郷翔征投手と互角以上の投げ合いを演じていたが、6回に一挙6失点と大炎上。どこで明暗が分かれたのか。

 上茶谷は初回に先頭・松原から3連打を浴び先制点を許したものの、5回まで67球で4安打1四球1失点。一方、同じく1回に牧に先制ソロを浴びた戸郷は、5回までに84球を費やし、2安打3四球1失点。1-1のスコアで投げ合いを演じていたが、制球に苦しみ、球数がかさんでいたのは戸郷の方だった。

 ところが6回、上茶谷は1死満塁のピンチを背負い、ここで亀井に左翼ポール際と右翼ポール際へ、相次いで本塁打性のファウルを打たれ肝を冷やした。結局カウント0-2から147キロの速球で見逃し三振に仕留めたが、これも捕手の嶺井が外角のボールゾーンに構えていたのに対し、球は真ん中に。危うい雰囲気はあった。

 続く大城に対して、カウント2-0。満塁だけに、もうボールは投げられない。そんな心理と、降り続いていた細かい雨が手元を狂わせたのだろうか。3球目のカットボールがワンバウンドし、嶺井が後逸してボールはファウルゾーンを転々。この間に三塁走者・松原ばかりか、二塁走者・梶谷まで生還し、痛恨の“2ラン暴投”という形で均衡が破れたのだった。

■巨人戸郷は6回110球も1失点の粘投を見せる

 三浦大輔監督は試合後「先制点こそ取られたが、それ以降は両コーナーにしっかり投げて踏ん張っていた。ワイルドピッチは力が入り過ぎたのかなと思うが、結果としてあれが大きかった」と評した。

 さらに上茶谷は、大城を四球で歩かせた後、香月に初球の145キロのストレートを捉えられ3ランを被弾。続く吉川にまで、2球目のストレートをバックスクリーン右の中堅席へ運ばれた。思わぬ形で勝ち越し点を許し、気落ちしていたとしても無理はないが、その時点でスコアはまだ1-3。試合の展開からいえば、その後の2本塁打の方が痛かった。三浦監督も「切り替えができていなかった。(2点を勝ち越された時点で)ゲームセットというわけではなかったのだから、なんとかしてほしかった」と苦言を呈さずにはいられなかった。

 一方の戸郷も、同点で迎えた3回無死一塁で、前の打席で本塁打を打たれている牧に対し、カウント0-2から4球目のフォークが暴投となり、得点圏に走者を背負う場面があった。それでもあえて5球目、6球目にもフォークを続け、牧を空振り三振に。続くオースティン、佐野も連続三振に仕留め、ボルテージを上げた。味方が大量点を奪った直後の6回にも、1死から佐野に中堅フェンス直撃の二塁打を浴び、2死後に宮崎に四球を与えて一、二塁のピンチに陥ったが、倉本をフォークで遊ゴロに仕留めた。6回110球の“苦投”ながら1失点でしのぎ切った。

 24歳の上茶谷は東洋大からドラフト1位で入団し3年目。1年目に7勝6敗、防御率3.96の好成績を挙げたが、2年目の昨季は右肘の故障にも悩まされ2勝3敗、4.12と下降。今季は3試合0勝2敗、7.80の苦渋のスタートとなった。一方、21歳の戸郷は宮崎・聖心ウルスラ学園高からドラフト6位での入団だったが、2年目の昨季、新人王こそ逃したものの9勝6敗、2.76の活躍でブレーク。この日は今季4試合目の先発で2勝目(1敗)を挙げ、防御率2.92と上々だ。“雑草育ち”の戸郷が、追い込まれた場面で粘り強さを見せつけた格好だ。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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