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投手なのに驚異の打率.276 DeNA今永昇太はなぜ打撃も疎かにしないのか?

Full-Count / 2021年9月20日 7時30分

DeNA・今永昇太【写真:荒川祐史】

■19日の中日戦でも6回に2点タイムリーを放った今永

■DeNA 9ー1 中日(19日・横浜)

 19日の中日戦で763日ぶりの完投勝利を飾ったDeNA・今永昇太投手。5勝目(4敗)を挙げて手術からの完全復活を印象づけただけでなく、この日も2点タイムリーを放つなど、投手としては驚異の打率.276をマークして打撃面でも目を見張る活躍を見せている。

 打席での今永は、特に鋭いスイングをするわけでも、長打力があるわけでもない。駒大時代にはDH制の東都大学リーグに属していたため、4年間打席に立つことはなかった。それでも、いざバッターボックスに入れば、バットを短く持ち、ボールに食らいついていく姿勢が際立つ。

 この試合でも、4点リードで迎えた6回2死二、三塁で打席が回ると、初球の内角低めのストレートを中前へクリーンヒット。走者2人を迎え入れ、試合を決定づけた。続く桑原のカウントがフルカウントとなると、6球目にはスタートを切り、中前打で三塁を陥れた。


今季29打数8安打の打率.276を記録しているDeNA・今永昇太【写真:荒川祐史】

■三浦監督も「24シーズン連続安打」のギネス記録を持つ

 投げるだけでなく、打つ、そして走るに全精力を注ぎ込む今永の姿勢に、三浦大輔監督は「投げるだけでなく、打席でも何とかしようとするし、塁に出ればしっかり走る。走った後でも、バテることなくしっかり投げる体力を持っている。他の投手にもいい影響を与えてくれる投手です」と絶賛する。

 今永の今季の打撃成績は29打数8安打で、打率はレギュラー野手並みの.276。今永は「たまたま打数が少ない段階でヒットが重なっただけ。それでも、そういう数字が並べば、相手投手は気持ちが悪いと思います」とうなずき「僕は自分がやられたら嫌だなと思うことを、やっているだけなんですよ」と笑った。

「今永のお陰で、ヒットは出ないまでも、何とかしようという姿勢が、いい形で他の投手に広がってきた。皆がアウトになった時、悔しい表情をするようになった」と三浦監督。そう言う指揮官自身、現役時代には投手として歴代最長の「24シーズン連続安打」を記録し、ギネス世界記録に認定された過去を持つ。

■「投手も打席を疎かにしないことが、ベイスターズの伝統に」

 投手として通算172勝184敗と苦闘を重ねた三浦監督は、打っても通算打率.127(967打数123安打)、1本塁打44打点。驚異的な成績とまではいかないが、打席でも手を抜く姿はほとんど見せず「打てないから何もしない──というのは違うと思う」と強調する。

 自打球や、詰まった場合の手のしびれが投球に悪影響を及ぼすことを恐れる投手もいる。しかし援護する野手陣も、味方投手が打席で必死に何とかしようとうとしている姿を見れば「絶対に点を取ってやろう」と奮い立つだろう。

「投手も打席を疎かにしないことが、ベイスターズの伝統になっていけばいいですね」とも語った今永。大谷翔平とまではいかなくても、投手の“打ち気”にはファンもワクワクさせられるものだろう。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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