防御率1.07の衝撃、32歳が復活のワケ 輝き取り戻した魔球…12球団トップの「7.9」
Full-Count / 2024年6月11日 18時27分
■7日ロッテ戦でノーノー…大瀬良のカットボールの数値は12球団トップ
広島の大瀬良大地投手は今季絶好調。防御率1.07はリーグトップで、7日のロッテ戦ではノーヒットノーランを達成した。好調の背景にはかつての輝きを取り戻した“魔球”の存在があるようだ。
大瀬良は11年目の今季、9登板で3勝0敗。58回2/3を投げて35安打39奪三振で、QS率は66.7%を記録している。一昨年は自己ワーストの防御率4.72、昨年はやはり自己ワーストの11敗。2年続けて不本意なシーズンを過ごしたが、昨年オフに右肘クリーニング手術を受け、鮮やかに復活した。
特筆すべきデータがある。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、カットボールによる失点増減の合計「wCT」は12球団トップの7.9を記録している。一昨年の1.6、昨年の5.4から数値を大きく上げている。
投球割合は直球の30.2%を上回る32.6%。伝家の宝刀を駆使して無双投球を続けている。右腕の復活にファンも歓喜の声をあげる。SNSには「完全復活したのデカすぎ」「防御率バケモンすぎる」「まさに宝刀ですね」「復活が素直にうれしい」とコメントが並んでいる。32歳の今後の投球に注目が集まる。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。
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