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激走チア、選手の“誇張きつねダンス”… DeNAが「パテレ」進出、異例コラボの舞台裏

Full-Count / 2024年6月6日 7時45分

“誇張きつねダンス”を踊り狂うDeNA・桑原将志【画像:パーソル パ・リーグTV】

■「試合の映像という一番の醍醐味を活かせる何かができないか」

 パ・リーグ6球団の動画配信を行っている「パーソル パ・リーグTV」。SNSにアップされる映像は度々大きな話題を呼ぶ。そんな“パテレ”に、今年の交流戦ではDeNAベイスターズの映像がアップされている。念願にして異例のコラボは、どのようにして実現したのだろうか。

 DeNAの丸形佳之広報グループリーダーは「新しい試みができないかというのはいつも考えていることですが、交流戦のタイミングで、やはり試合の映像という一番の醍醐味を活かせる何かができないかと模索しました」とキッカケを説明する。

 パシフィックリーグマーケティングの辻彰徳メディア事業部長は「やっとセ・リーグ主催試合もSNSでパ・リーグファンにお伝えできると。ぜひやってみたいと思いました」と歓迎。パ・リーグ6球団との調整などもあったが、約2週間での“スピード決着”となった。

 交流戦開幕カードとなったDeNA-楽天3連戦では、早速コンテンツを配信し、大きな反響があった。特に横浜スタジアムの“名物”ともなっている激走チアのリレー対決、降雨中断中に健気にシート張りのお手伝いをするマスコットのDB.スターマンにスポットを当てた「ずぶ濡れハムスター」は他のコンテンツの倍以上の再生回数を記録している。

■今後に広がる可能性「野球ファンから改めてパテレの評価をいただけた」

 これまでも日本ハムのチアが行う「きつねダンス」にスポットを当て世に浸透する一因となっただけに「そういう経験値もありましたし、知名度を考えてもある程度の算段はありました」と辻さんはうなずく。また同社の森亜紀子広報部長も「チアやマスコットは勝敗に関係なく純粋にエンタメとして楽しんでいただける。今まで広がらなかった人にまで届く可能性があると改めて思いました」と話した。

 パ・リーグ主催試合のコンテンツにも例年までとの違いがある。これまでは、あくまでパ・リーグのチーム、選手にスポットを当てた部分の配信のみだったが、今季はDeNAにも全振りできるようになった。そのため、エスコンフィールドで行われた日本ハム-DeNA戦では、DeNAの桑原将志外野手が“誇張きつねダンス”を踊り狂う様子を配信。YouTubeではわずか1日で30万再生を突破する大バズりとなった。これには辻さんも「パ・リーグファンに桑原選手はかなり認知されたでしょうね」とニッコリだった。

「狙い通りだったかなと思っています。野球ファンから改めてパテレの評価をいただけた」と手応えを語る辻さん。「パテレを軸に新しいファンをつくっていけたらと今回身に染みて思いました」とさらなる裾野の広がりを見据えた。

 一方のDeNAも「今後もパテレさんとおもしろいことができないか、またスケールアップして違うスポーツ団体さんだったり、いろいろなチームと連携することも考えられると、可能性を感じられた取り組みだったかなと思います」と今後の可能性を描く。共通するのは野球への強い思い。両者のタッグは、新たな道を切り拓いた。(町田利衣 / Rie Machida)

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