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“交流戦5冠”も「そんなうまくいかない」 現役ドラフトで開花…23歳が見つめる足元

Full-Count / 2024年6月9日 7時10分

ヤクルト戦に出場した日本ハム・水谷瞬【写真:小池義弘】

■現役ドラフトで日本ハム入りした水谷は12球団トップの交流戦打率.537

■ヤクルト 6ー3 日本ハム(8日・神宮)

 日本ハムの水谷瞬外野手は、8日に神宮球場で行われたヤクルト戦に「3番・左翼」で出場して4打数2安打1打点。敗戦の中でも好調の打撃が光った。交流戦は驚異の“打撃5冠”と本格覚醒の気配を見せているが、23歳の胸中はいたって冷静だった。

「そんなうまいこといかないのが野球。そこは意識していないですし、まだ7試合ありますから全部タコったらまた変わってくる。そこは意識せず、一緒の気持ちでやっていくだけかなと思います」

 昨年まで5年間、1軍出場がなかったのが嘘のようだ。ソフトバンクから現役ドラフトで加入。5月21日に2度目の昇格を果たすと、そこからアピールは続く。交流戦では勢いを増し、ここまで10試合で12球団トップの打率.514、19安打、出塁率.537、長打率.757、OPS1.293と驚異的な数字をたたき出している。

 それでも「そこは二の次」とキッパリ。「1年間終わってどうだったかというだけだと思うので、1日1日大事にやっていくだけかなと思います」とガムシャラに目の前の1試合に挑んでいる。

 試合前の守備練習中には、新庄剛志監督が歩み寄り守備のアドバイスを送る場面があった。水谷が2日のDeNA戦でプロ初本塁打を放った際には、自身のインスタグラムに「この子もスターにさせる1人です この子を何年後かにメジャーに行かせる指導をしていきます」と綴ったほど期待は高い。

 この日は敗れはしたものの、新天地で才能を開花させつつある若武者がチームを活性化させ、好循環が生まれている。(町田利衣 / Rie Machida)

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