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熱中症リスク高める「帰宅時」のNG行為 無闇な水分補給で崩壊する“バランス”

Full-Count / 2024年6月11日 7時50分

練習で疲れた帰宅時にしてはいけない“行為”とは(写真はイメージ)

■トレーニングコーチの塩多雅矢氏が語る、夏の大会前6月の適切な体調管理

 野球選手にとって大事な夏の大会前となる6月の過ごし方が、本番で力を発揮する上で重要になる。ただ、この時期の気候は不安定。長々と続く雨で湿度が高く、肌寒い日もあれば、突然暑くなる日もある。定期試験前で部活動を制限される中学や高校も多く、テストが終わればすぐに大会という地域も少なくない。トレーニングコーチとして約20校の中学・高校の野球部をサポートしている塩多雅矢氏は、まず「生活面から水分補給を多めに心がけてほしいです」とアドバイスする。

「とにかく1日の生活の中でこまめに飲むことですね。50分授業を受けて、この間に1回も飲まないというのは避けたいです。スポーツをやっていない方でも1日に1~2リットルぐらいが目安と言われているので、アスリートになるともう少し必要になります」

 今ではほとんどの学校で空調設備が整い、教室内では快適に過ごせるため、つい水分補給を怠りがちだ。最低でもペットボトル1本分となる500ミリリットルは摂取しておきたいと塩多氏は言う。

「どのくらい飲んだかを把握しておくことも大事です。運動を始めた時に水を一気に飲んだりすると、低ナトリウム血症(体内の水分と塩分のバランスが崩れ、頭痛や嘔吐、食欲不振などの症状が出る)などを起こすリスクを高めてしまいます」


トレーニングコーチの塩多雅矢氏【写真:高橋幸司】

■熱中症のリスク高める睡眠不足…徹夜勉強は百害あって一利なし

 睡眠不足にも気をつけたい。野球やテスト勉強で追い込むこの時期は、どうしても徹夜になりがちだが、アスリートにとっては百害あって一利なしだ。

「テストの翌日に試合や大会という可能性もゼロではありません。寝不足は熱中症のリスクを高める要因でもあります。野球も勉強も一夜漬けのような方法ではなく、計画的にやることが大事です」

 夜はベッドに入ってすぐ眠れるように、夕方以降の睡眠や、寝る前の激しい運動には気をつけるように注意を促す。

「日中に20分ほど仮眠するのはいいですが、練習帰りの電車で寝てしまうと、睡眠時間の前倒しになり、夜の睡眠が浅くなってよくありません。家での自主練習も、寝る2時間前くらいには終わらせて、そのままお風呂に入って、あとは『寝るモード』に入っていくことが理想です」

 寝苦しい夜には空調もうまく活用することもお勧めだ。冷房機能ではなく除湿機能を使い、湿気を室内から逃すことで、体が冷えすぎることなくスムーズに入眠できる。

 梅雨を制する者は夏を制す。日常から意識して体調管理を行い、大一番へ備えたいところだ。(内田勝治 / Katsuharu Uchida)

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