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たった“16”の超難関も…精鋭小学生に「僕なら絶対挑戦」 西武Jr.監督が説く未来志向

Full-Count / 2024年6月18日 8時15分

2023年大会に出場した埼玉西武ライオンズジュニア【写真:加治屋友輝】

■埼玉西武ライオンズJr.のテーマは“獅考力”…「意見を言い合いながら」と星野智樹監督

 精鋭小学生16人がプロと同じユニホームを身にまとい、覇を競い合う“年末の風物詩”「NPB12球団ジュニアトーナメント」の、各球団の選手募集がスタートしている。初優勝を目指す埼玉西武ライオンズジュニアも15日に募集要項を発表。勝利はもちろん、プロ野球選手という夢に向けて、「獅考力(しこうりょく)」をテーマに未来を見据えた指導を施していく。チームを率いる球団OBの星野智樹監督は、「小学生の自信にもなるし、夢への第一歩になる大会」と挑戦する意義を語る。

 子どもたちにプロ野球への夢を身近に抱いてもらうことを理念に、2005年に始まったトーナメントは今年で20回目。12月26日〜29日の日程で、西武の本拠地・ベルーナドームと神宮を舞台に熱戦が繰り広げられる。実際に各球団のジュニア出身者からは多くのプロ選手が輩出しており、ライオンズジュニアからも現西武の蛭間拓哉外野手、羽田慎之介投手、現巨人育成の相澤白虎内野手がプロ入りの夢をつかんでいる。

 現役時代は中継ぎとして通算105ホールドを挙げ、2018年大会からジュニアの指揮を執る星野監督も、「意義がなければ20回も続かない。いま僕がもし小学生ならば絶対に挑戦しています」と力説する。指導した選手がジュニア卒業後に成長していく姿も楽しみだといい、「甲子園に出場した選手もいれば、女子野球で頑張っている子もいる。時間があれば見に行きたいくらい(笑)」と目を細める。

 今年のライオンズジュニアが掲げるテーマは「獅考力」。本大会で頂点を目指すのはもちろん、中学以降、プロにたどり着くまでに必要な知識や心構えを身につけてもらうことを目指す。動画提出による1次選考を含めた3段階でのセレクションでは、技術以外の部分についても、より着目していくという。

 チーム作りにおいては、監督・コーチも含めて全員が垣根なく積極的に発言でき、選手自ら考えて行動できる環境づくりを掲げる。「子どもたちと対話しながら、互いの意見を言い合える中で野球ができるのがいい。コミュニケーションをとりながらやっていきたい」。ポジションも固定ではなく複数を経験させ、野球の知識増を促していく。


埼玉西武ライオンズジュニアの星野智樹監督【写真:伊藤賢汰】

■ジュニアに入れなくても貴重な経験「必ず得られるものがある」

 さらには、ジュニア活動の“横展開”も見据える。「選手がチームに戻った時に、僕たちが伝えたことをチームの指導者に話してほしいし、逆にチームでの意見を僕たちに伝えてほしい。野球人口の減少が言われている中で、いい意見交換ができれば」。子どもたちが野球を継続し、上達できる球界をプロ・アマの壁なく築いていきたい考えだ。

 本戦で戦える人数は16人とごくわずかだが、「ジュニアに選ばれなかったとしても得るものは必ずあるし、落選してもプロに行った選手もいる。そこから競争心が生まれて、やるべきことを見つけてくれれば野球人としてうれしい」と星野監督。ライオンズジュニアの1次募集の締め切りは7月5日。より多くの意欲的な小学生が、“狭き門”にチャレンジしてくれることを望んでいる。(高橋幸司 / Koji Takahashi)

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