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劇的サヨナラも「当たり前やんか」 3連勝も淡々…阪神・岡田監督が褒めなかったワケ

Full-Count / 2024年6月22日 9時42分

阪神・岡田彰布監督【写真:小林靖】

■9回1死一、二塁から小幡が右前適時打…阪神は2試合連続サヨナラ勝利

■阪神 1ー0 DeNA(21日・甲子園)

 阪神は21日のDeNA戦(甲子園)に1-0でサヨナラ勝ち。3連勝をマークした。0-0の9回に小幡が右前適時打を放ち、二走・植田が激走生還。積極的な走塁を課題に挙げていた岡田彰布監督は「あんなんで止めたら、もう辞めるよ、俺はもう」と、当然のプレーと言わんばかりの表情を見せていた。

 リーグ戦再開初戦を、劇的サヨナラ勝利で飾った。両チーム無得点で迎えた9回1死一、二塁の好機で小幡が右前へ運ぶと、代走・植田が迷わず本塁に突入。ヘッドスライディングで生還し、勝利を掴んだ。間一髪のタイミングにも試合後の岡田監督は至って冷静だった。

「いやそら、かえるやろ。あの場面で。何を言うてんの? あんなん止めたらもう、辞めるよ、俺はもう。何を言うてんのそんなん、当たり前やんか」

 指揮官はやや語気を強めながら、サヨナラの場面を振り返った。交流戦最終戦だった18日の日本ハム戦では梅野が投前へ転がしたセーフティスクイズで三走・前川が判断を誤り突入。さらに原口の右邪飛で三走・森下がスタートを切れなかったことに対して苦言を呈していた。

■1軍復帰した大山は4番で出場、2安打をマークした

 終盤のチャンスに代走を送り、貧打の中でも一振りに勝負をかける。現状のチーム状態で、勝つために必要なことを遂行している。2試合連続のサヨナラ勝利で3連勝を飾ったが「いやぁ。まだまだそんなの。点を取れないのが続いているので、点を取ってから」と淡々と口にする。

 この日は不振で2軍調整中だった大山が1軍に昇格すると、即4番で復帰。チームで唯一人マルチ安打を放って存在感を見せた。頼もしい主砲の復帰にも「帰って来てくれたというか、本当はずっといないといけないところなんだけどね、それは。まだまだこれから」と満足はしていない。

 首位・広島とのゲーム差は1.5に縮まったが、セ・リーグは混戦模様。打線が上向くまでは、投手力で僅差のゲームをものにしていくしかない。岡田阪神の我慢の時は続きそうだ。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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