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先発転向でも変わらぬ無双…鷹28歳の凄すぎる1.54 進撃支える“成長”2.63

Full-Count / 2024年6月24日 20時20分

ソフトバンクのリバン・モイネロ【写真:小林靖】

■鷹モイネロは今季から先発へ…リーグ1位の防御率1.54

 ソフトバンクのリバン・モイネロ投手が、新たな役割を担って躍動している。昨季まではリリーフの柱として活躍してきたが、今季は先発としてパ・リーグ1位の防御率1.54を記録している。ここではモイネロの球歴や、各種の指標に基づく特徴や、先発とリリーフにおける変化などについて紹介する。

 モイネロは2017年5月に育成でソフトバンクに入団。同年6月に支配下登録され、34登板で19ホールドポイントを挙げ、防御率2.52をマークした。2018年は49試合で防御率4.53も、2019年に自己最多の69登板で34ホールド4セーブ、防御率1.52。2020年には120試合の短縮シーズンながら50登板で自己最多の40ホールドポイントを記録し、最優秀中継ぎ投手のタイトルを手にした。

 2021年は33登板だったが、2022年は53登板でシーズン途中からは抑えに。8ホールド24セーブ、防御率1.03の成績を残した。2023年はキャリア最高の防御率0.98を記録したが、故障の影響で27登板にとどまった。そして今年は先発に転向した。

 通算防御率1.86が示す通り、抜群の安定感を示してきた。その要因の1つが奪三振率で、11.86を記録している。2017年から7年連続で投球回を上回る奪三振数で、2018年から6年連続で11.00を上回る奪三振率をマーク。2020年と2022年は50試合以上に登板て奪三振率が14.00を上回った。

 だが、キャリア通算の与四球率は3.68。最優秀中継ぎ投手に輝いた2020年の与四球率は4.69、2021年は5.46だった。奪三振を与四球で割って求める指標の「K/BB」は、キャリア通算で3.23。高い奪三振率を誇りながら、優秀とされる3.50という水準を下回っていた。とはいえ、2022年の4.35、2023年は7.40と向上させていた。

■奪三振率は減少も、与四球率は劇的改善…今季は2.63

 キャリア通算の被打率は.166で、.200以上になったシーズンはない。1イニングごとに出した走者の数を示す「WHIP」はキャリア通算で0.98。非常に優秀とされる1.00を下回っている。

 先発に転向した2024年には変化が見られる。顕著なのは奪三振率の変化で、今年のそれは9.00になっている。一方で、与四球率は2.63とキャリア平均の3.67を大きく下回る。WHIPも0.95で、キャリア平均よりも優秀だ。被打率も.188で、容易に安打を許さない支配的な投球を継続している。

 先発転向に伴い奪三振率は低下したが、その代わりに与四球率は改善。被打率やWHIPの低さは以前と変わらず、先発としても走者を容易に許さない支配的な投球を継続している。

 28歳という年齢を考えても、これから投手としての全盛期を迎える可能性は十分だろう。先発としても主要タイトルを獲得できるか。進化を続ける剛腕の投球に、あらためて注目してみる価値は大いにあるはずだ。(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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