宮城大弥は「実際に見たら速球派」 衝撃から憧れへ…新人左腕が感じた“ギャップ”
Full-Count / 2024年6月29日 8時10分
■オリックス・東松快征、宮城は「実際に見てみたら速球派でした」
百聞は一見にしかずだった。オリックスのドラフト3位ルーキー・東松快征投手は、プロでの目標を山下舜平大投手から宮城大弥投手に改めた。
「世間では宮城さんのことを『技巧派』と思われているかもしれません。僕もプロ入りまではそう思っていたのですが、実際に見てみたら速球派でした。追うべき姿は、宮城さんなのかなと思っています」
少しバツが悪そうな表情を浮かべながらも、言い切ったのはよほどの確信があったからだろう。東松は享栄高(愛知)で最速152キロを誇った左腕で、プロ入り前から目標とする選手として山下の名前を挙げていた。
右と左の違いはあるが「160キロのストレートとカーブの2球種で1軍の打者を圧倒している姿を何度も見て、自分もあんな球を投げたいと思うようになりました」と語っていた。今年2月からプロ野球選手としてユニホームを着て、5か月が経つ。
そんな今、東松が目指すのは宮城に変わった。山下への憧れはもちろん変わらない。それ以上に、宮城の凄さを思い知らされたのだった。「宮城さんは、プロに入るまでの印象と全く違っていました。変化球も凄いですが、自分より速い球を投げられます。実際に見たら、技巧派ではなく速球派でした」。目を見開く日々だった。
東松自身の意識の変化も、宮城の凄さを認識することにつながった。「最初は先輩の選手にいろいろ聞いて教わっていたんです。でも、この世界は聞くのも大事ですが、自分でまず考えることが必要だとわかったんです。聞くより自分で見て吸収することが大事なんです」。頭の中を整理した。
「宮城さんと山下さんの2人を目標にするのはおこがまし過ぎるので、宮城さんを目指します。でも、キャンプでキャッチボールの相手をしていただいた田嶋さん(大樹投手)をはじめ、みなさん凄すぎて投手全員が目標です。レベルの高さを痛感しています。まずはファームで投げて結果を残したいと思います」。東松はウエスタン・リーグ公式戦で2試合に登板して0勝1敗、防御率17.18。良いお手本が揃うオリックスで、充実した日々を送る。(北野正樹 / Masaki Kitano)
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