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大谷翔平がHRダービー辞退する納得の理由 後遺症の懸念、世界一への思い

Full-Count / 2024年7月3日 18時39分

取材に応じたドジャース・大谷翔平【写真:小谷真弥】

■HRダービーを辞退する意向「今回はおそらく出ない方向で進むんじゃないかなと思います」

【MLB】ドジャース 6ー5 Dバックス(日本時間3日・ロサンゼルス)

 すんなりと決断できたのではないだろうか。今夏のホームランダービー出場を辞退したドジャース・大谷翔平投手のことだ。2日(日本時間3日)の本拠地・ダイヤモンドバックス戦後に胸の内を語った。

「ん?、まぁあの話が来て、色々と話をして。途中だったんですけど。まぁあのリハビリがあるので、ボリュームも多いですし、今回はおそらく出ない方向で進むんじゃないかなと思います」

 昨年9月に右肘靱帯の手術を受けて投手としては「リハビリ中」。キング独走の27本塁打とかっ飛ばしまくっているが、術後9か月半が経過した、この日のキャッチボールでも距離は90フィート(約27.4メートル)。来季の二刀流復活へ慎重に行っている。

 メジャー1年目の2018年9月に右肘靭帯を損傷して手術を勧められながらも2本塁打を放った男だ。打撃が右肘靱帯に与える影響は定かではないが、右肘のリハビリだけではなく、辞退には納得できる理由が他にもある。まずはバットを振り回さなければならないHRダービーの「タフなルール」だ。

 2021年に出場した時は、会場が高地で空気の薄いクアーズフィールドだったこともあるが、息を切らした上に両手は膝の上。顔は真っ白になっていた。あれだけ苦しそうな大谷を見たのは最初で最後。このほど打者の負担軽減を目指してルール改正したホームランダービーも、正直言って結構タフ。HRダービーで勝ちにいくなら、結局は打撃フォームを度外視してバットを振り回さないといけない。

 それにHRダービーでバットを振り回したことによる「後遺症」も懸念される。2021年は前半戦84試合で33本を放ったが、後半戦71試合で13本と失速。大谷本人はHRダービーで打撃フォームを崩したことを言い訳にしなかったが、広角に打てる打撃が持ち味のはずの男が左翼方向への安打は1本だけだ。

「彼がドジャースに来た理由は世界一になるためだ。我々が世界一の座をつかむ手助けをするために契約をした」。ロバーツ監督は試合後の会見でこう語った。万全の状態で「ワールドシリーズ制覇」へ臨みたい、チームも臨ませたいと思うのは当然だろう。

 あと付け加えるならホームランダービーの「賞金」か。優勝賞金は100万ドル(1億6200万円)。前回出場時、大谷はチーム関係者に参加賞金を分配していたが、7億ドル男(約1133億円)に100万ドルは……。本人は賞金に興味はないだろうが、安すぎる気がしてならない。(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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