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大阪桐蔭は「優勝しないとダメ」 高すぎる重圧は「可哀想」…西谷監督が明かす“本音”

Full-Count / 2024年7月6日 7時30分

大阪桐蔭・西谷浩一監督【写真:小林靖】

■大阪桐蔭高の西谷浩一監督を単独インタビュー…大阪府大会は6日から開催へ

 待ち焦がれた夏がやってくる。第106回全国高校野球選手権の予選が、各都道府県で開催される。大阪府予選も6日にスタートする日程だ。Full-Countは大阪桐蔭高の西谷浩一監督を単独インタビューした。OBが口にした「大阪桐蔭の看板」という言葉。誰よりも重圧を背負う西谷監督の目線で、その重い意味を語ってもらった。

 昨年10月26日に行われたドラフト会議。エースだった前田悠伍投手がソフトバンクに1位指名された。翌27日にソフトバンクが指名あいさつに訪れると、前田悠は力強く言った。「大阪桐蔭という看板もあるので野球の面においても、生活の面においても責任を持った行動をやっていけたらと思っています」。1年秋に神宮大会、2年春に第94回選抜高校野球大会で優勝を経験した左腕は、強豪校のプライドを胸に、プロの世界に飛び込んだ。

“大阪桐蔭の看板”。春4回、夏5回の優勝を誇る伝統と重圧は、同校のユニホームを着た選手にしかわからない。西谷監督は「皆さんが思うほどエリート集団ではないですよ」と謙遜するが、ドラ1のOBも言葉にする「大阪桐蔭の看板」をどのように受け止めて、選手たちと向き合っているのか。

「ベスト8でもベスト4でも皆さんには褒めてもらえない。優勝しないとダメなので。そういう覚悟はみんな持ってやろうということでやっています」

■「本当は褒めてやりたい気持ちも」…チームの先頭を走った前田悠伍には感謝

 周囲からの評価は「勝って当たり前。優勝して当たり前」という領域にたどり着いていると、西谷監督が感じている証だった。選手たちは高校生。「本当はベスト8でも、ベスト4でも子どもたちは頑張ったので、褒めてやりたい気持ちもあるんですけど。もっともっと上、日本一を目指してやるのなら(敗れた時は)『残念だった』という話からになる」と語る。日本一だけを本気で目指しているから、敗れてしまった時、労いの言葉もグッと飲み込む。

 圧倒的な重圧はあるが、入部を決めた時から選手たちも“覚悟”は決まっている。西谷監督が褒めるのは日本一になった瞬間だけだ。「可哀想だなと思う時もありますけど、それなりのプライドをみんなが持ってやっていますから」。昨年までチームを引っ張った前田悠についても「先頭を3年間、走ってくれたと思います」と言う。前田悠に限らず、大阪桐蔭を卒業していった教え子、1人1人への感謝は今も胸に刻まれている。

「うちは、1学年20人くらいでみんなで生活をしています。周りの皆さんが思うほどエリート集団ではないんですけど、そういうふうに揶揄されることもあります」。謙遜しながら、苦笑いで話す。現役選手だけではなく、OBになっても背負う“看板”。大阪桐蔭が、伝説を歩んでいる何よりの証だ。(竹村岳 / Gaku Takemura)

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