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中日23歳は「モンスター」 場内騒然…青き“忍者”の超絶プレーが「鳥肌もの」

Full-Count / 2024年7月6日 19時50分

中日・田中幹也【写真:荒川祐史】

■中日・田中は4回、ディレイドスチールを阻止する好判断

■中日 2ー1 広島(6日・バンテリンドーム)

 味方も驚くスーパープレーに本拠地が沸いた。中日・田中幹也内野手は6日の広島戦(バンテリンドーム)で、捕手からの送球を前進しながらハーフバウンドで処理。相手のダブルスチールを察知して進塁を許さなかった好判断に、「マジでエグい」「鳥肌ものの素晴らしいプレー」とファンの絶賛が止まらない。

 1-0で迎えた4回2死一、三塁。広島は一塁走者の小園がスタートを切ると、加藤匠馬捕手はすかさず二塁へ送球した。そこで、三塁走者の坂倉がディレイドスチールを仕掛けた……はずだった。しかし、広島の狙いをいち早く察知したのが、田中だった。

 加藤の送球に前進してハーフバウンドで処理すると、小園を目で牽制。そして、坂倉が少し飛び出していることに気づくや、すかさず三塁へ送球し、ホーム突入を阻止した。先発の梅津晃大投手は二塁にランナーが来ていることを指示しており、田中の視野の広さがよく分かるプレーだった。広島のディレイドスチールは失敗に終わり、最後は梅津が打者を三振に仕留めてピンチを切り抜けている。

 DAZN公式X(旧ツイッター)が「一瞬の判断力」と題して田中の好守を投稿すると、ファンも続々と反応。「守備で飯が食える」「野球IQが高すぎる」「マジで忍者」「モンスターだわこれは」「梅津がびっくりしながらセカンド指さしてるのが可愛いけど、それが普通のリアクションだよね」などとコメントが寄せられた。

 東海大菅生、亜大を経て2022年ドラフト6位で入団した23歳。昨年は右肩脱臼の影響で1軍機会はなかったが、今季は69試合に出場。二塁のレギュラーの座を掴んでいる。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、守備全般の貢献度を表す「UZR」は5日時点で12球団2位の高数値。データ面からも守備力の高さを証明している。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。

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