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最速50敗、西武はなぜロッテに勝てないのか 悪夢の10連敗…重すぎる“平均1.7”

Full-Count / 2024年7月7日 10時0分

西武・渡辺久信監督代行【写真:小林靖】

■2点リードの8回、佐藤都志也に痛恨の逆転打を浴びた

■ロッテ 4ー3 西武(6日・ベルーナドーム)

 パ・リーグ最下位に低迷する西武は6日のロッテ戦(ベルーナドーム)に3-4で逆転負け。ロッテに今季10戦全敗を喫し、両リーグ最速の50敗となった。なぜ、ここまで同じ相手に勝てないのだろうか。

 継投は裏目に出た。3-1とリードして迎えた8回の守り。好投していた先発・隅田知一郎投手が1死から3連打を浴び1点差に迫られ、なおも1死一、三塁のピンチを招いた。渡辺久信GM兼監督代行は、来日1年目左腕のジェフリー・ヤン投手にスイッチ。しかし、佐藤都志也捕手に154キロ速球を右翼線へ運ばれ、逆転2点二塁打となって、手中にしかけていた勝利を逃した。

「佐藤くんはそれまで全打席で隅田にタイミングが合っていたので、嫌な感じがしてヤンに代えましたが、結果的に逆転打を許してしまった。継投ミスで私の責任かなというところです」と渡辺監督代行。隅田の投球数はまだ99球だったが、佐藤には4回に右翼フェンス直撃の適時二塁打を浴びており、一方リリーフしたヤンは、6月5日から今月2日まで11試合連続無失点。継投のタイミングが誤りだったとも思えない。

 ただ、ヤンの連続試合無失点は、前日(5日)の同カードでの2失点(自責1)で途切れ、いい流れが止まっていた。佐藤とは初対戦だったが、ストレートに的を絞りやすい状況に追い込まれていた。初球と2球目はいずれも、スライダーがストライクゾーンを大きく外れた。150キロのストレートで1ストライクを取るも、4球目はまたもやスライダーが外れ、ボールが先行。5球目に外角高めの154キロのストレートで空振りを奪い、フルカウントに持ち込んだが、もはや変化球でストライクを取れる確率が低いのは、はた目にも明らかだった。

 それでも勝負を分けた6球目に、古賀悠斗捕手は変化球のサインを出していた。古賀は「最悪の場合、歩かせて(1死満塁でネフタリ・ソト内野手と勝負)もいいと思いました」と言うが、ヤンが首を横に振り、結果的に真ん中やや内寄りに行った154キロのストレートをとらえられた。

■バスターエンドラン決まるも、一走が二塁ストップ「十分、三塁まで行けた」

 平石洋介ヘッド兼打撃戦略コーチは「シーズン序盤に苦しんでいたヤンが、11連続無失点に抑えることができたのは、変化球でストライクが取れるようになったからです。ただ今日に関しては、ストライクを取りにくそうでしたね」と悔やんだ。紙一重の攻防だった。

 一方、西武打線は今季ずっと得点力不足に悩まされているが、特にロッテ戦となると10試合で17得点。1試合平均1.7点しか取れていない。この日は相手先発の種市篤暉投手から、3回に岸潤一郎外野手の右前適時打と栗山巧外野手の右犠飛で2点を先行したが、その後に追加点のチャンスを逃している。渡辺代行が「前半に、もうちょっと点を取れたと思うが、細かいミスが出たりした」と無念の表情で振り返る。

 4回、先頭の松原聖弥外野手が右前打で出塁し、続く古賀は“バスターエンドラン”を決め、打球を右前に運んだ。しかし、一塁走者の松原はスタートを切った際に少し足を滑らせ、二塁にストップ。平石ヘッドは「(足を滑らせていたとしても)十分、三塁まで行けたと思います。松原には試合後に『あそこは仮に五分五分のタイミングだったとしても、三塁を狙ってほしい場面だった』と、こちらの考えを伝えました」と明かす。続く児玉亮涼内野手の送りバントも、強めに投前へ転がり、二塁走者が三塁で封殺され、チャンスは広がらなかった。平石ヘッドは「あそこで勢いが止まってしまいましたね」と振り返った。

 ここまで勝てないと、ロッテへの苦手意識も強まる。渡辺代行は「同じ相手だし、同じプロだけれど、変なバッテリーミスも出るしね(8、9回の守りで2暴投)」と首をひねる。8日の同カードでは、トレードでソフトバンクから獲得したばかりの野村大樹内野手を出場選手登録する予定だ。嫌な流れを変えるきっかけになるか。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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