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ジャンピングスロー批判は「時代遅れ」 磨ける重要感覚…上手く投げる子の“位置”

Full-Count / 2024年7月11日 7時50分

幼少時からジャンピングスローに取り組む利点とは(写真はイメージ)

■「ジャンピングスロー」でリリースポイント安定…子どもにも推奨

 リリースポイントの安定は正確な送球に繋がる。ボールを離す指先の感覚を掴むのは、プロ野球選手でも苦労する。中日・小笠原慎之介投手をプロに導き、神奈川県藤沢市で野球塾「Perfect Pitch and Swing」を運営する長坂秀樹さんは「ジャンピングスローが一番、感覚を手にしやすい」と、効果的な練習方法を口にする。

 長坂さんは身長168センチながら、最速152キロの直球が武器の投手で米国やカナダなど世界4か国でプレーした経歴を持つ。現在は神奈川県藤沢市で野球塾を経営し、教え子には中日・小笠原慎之介投手ら多くの選手を野球界に輩出している。

 指導をする中で、子どもたちが戸惑うポイントの1つに“投げる動作”がある。野手ならアウトを取るための一塁送球。投手ならストライクを奪う投球など、正確な送球に重要なのがリリースポイントの安定だ。そこで、指先の感覚を養うための練習方法の1つに、「ジャンピングスロー」を推奨している。

「空中に浮いた状態でスナップの効いた球を投げるには、リリースポイントが安定していないと投げられません。上手く投げる子は絶対に肘が前に出ず、体の軸もきれいです。逆に上手く投げられない子は頭が前に出て、球が浮いたり、引っ掛けたりする。上手く投げる“位置”を、体が自然と選ぶはずです」


野球塾を運営する長坂秀樹氏【写真:伊藤賢汰】

■トランポリンやクッションを活用…短い距離から感覚をつかんでいく

 見た目の派手さから指導者からは敬遠されがちなジャンピングスローだが、間一髪のプレーなどレベルが高くなればなるほど必要になってくる技術の1つだ。一昔前は高校球児にさえ「生意気」「調子に乗るな」と批判の声もあったが「今、その言葉を口にする指導者は時代遅れです」と断言する。

 さらに、長坂さんは「しっかりとした投げ方なら一番、肩肘に負担は掛かりません。逆に三遊間に回り込んで無理な体勢から投げる方が体への負担は大きい」と指摘。広いグラウンドがなくてもトランポリンやクッションを使い、まずは短い距離で試し感覚をつかんでいくことを勧めている。

 夏場を迎える時期にはプールや海でのボール投げも効果的だという。「指先の感覚を得るのは早ければ早いほうがいい。レベルが上がるほど他の選手との差は広がっていきます」。コツを掴めば将来、自らを助ける技術になるはずだ。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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