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12球団最強の貢献度も…巨人29歳は「過小評価」 異次元の守備でも届かぬ栄冠

Full-Count / 2024年7月10日 17時27分

巨人・吉川尚輝【写真:中戸川知世】

■吉川は守備WARで12球団1位の12.6をマークも…球宴に選ばれず

 巨人の29歳、吉川尚輝内野手が攻守で高い貢献をしている。80試合に出場し、打率.268、2本塁打、22打点をマーク。また、守備でも好守を連発し、選手の総合的な貢献度を表す「WAR」はリーグトップタイの3.0を記録している。一方で、毎年のように守備で高指標をマークするもゴールデングラブ賞は未受賞となっている。

 セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTAのデータによると、WARは阪神・近本光司外野手と並んでリーグトップタイ。NPB全体でも上には近藤健介外野手、栗原陵矢内野手(ともにソフトバンク)の2人だけだ。

 さらに、二塁での守備全般での貢献を示す「UZR」は10.6。2位のロッテ・小川龍成内野手の5.1の2倍以上となっている。1000イニングごとのUZRを示すUZR1000でも14.8は1位。守備WARは12.6で西武の源田壮亮内野手の10.6を抜き、12球団1位となっている。

 一方で、今季の吉川はオールスターのファン投票では4位に終わり選手間投票でも選ばれなかった。ファンからは「過小評価されてんだな」「裏MVP」とコメントが寄せられた。今季こそ初のゴールデングラブ賞受賞なるか。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。

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