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巨人・菅野が悔やんだ1球…初回にまさかの“炎上” 3連戦に潜んでいた意外な盲点

Full-Count / 2024年7月15日 7時40分

DeNA戦に登板した巨人・菅野智之【写真:小林靖】

■チームは連勝が7でストップ「立ち上がりはどの投手にとっても難しい」

■DeNA 6ー0 巨人(14日・東京ドーム)

 巨人は14日、本拠地・東京ドームで行われたDeNA戦に0-6で敗れ、連勝が今季最長の「7」でストップした。先発の菅野智之投手が初回一挙4失点の乱調で、試合の流れを引き込むことができなかった。

 試合前の時点で、菅野の今季成績は7勝1敗、防御率1.94とピカイチ。先発した12試合で全て5回以上を投げ、失点は3以下だった。それだけに、相手が今季初対戦のDeNAとはいえ、初回一挙4失点は意外過ぎた。

「う~ん。初回の立ち上がりというのは、どの投手にとっても難しいですし、現にボール2個分くらい高かった気がします」と言葉を絞り出した。1番・梶原昂希外野手に、2球続けた内角高めの速球をレフト線に弾き返され二塁打。続くタイラー・オースティン内野手にも外角高めのストレートをライトフェンス直撃の二塁打にされ、いきなり無死二、三塁のピンチを背負った。そして3番・佐野恵太外野手には、カウント0-2と追い込みながら、高めに浮いたボール気味のストレートを左前へ先制2点適時打とされた。

 こうなると相手は押せ押せだ。宮崎敏郎内野手に中堅左への二塁打、山本祐大捕手に右犠飛、桑原将志外野手にも中前適時打を許し、勢いを止められなかった。菅野は「意図して高めに投げたのと、高めに行ってしまったのとでは、大きな違いがあります。初回に関しては“行ってしまった高め”でした。きょうは長いイニングを投げたいと思っていましたが、そこが雑になってしまいました」と唇をかんだ。

 菅野ほどの経験と実績を積むと、考えることも多くなる。この日は3連戦の3戦目だったとあって、初回先頭の梶原にインハイの速球を二塁打された場面を振り返り、「梶原に対しては、1戦目に戸郷(翔征投手)が追い込んでから内角の真っすぐを続けていましたし、2戦目の(フォスター・)グリフィン(投手)も近めのボールを使っていた。ある程度近めに意識があった梶原に対して、あの配球はどうだったのか」と悔やんだ。「この3連戦は全て(スタメンの)キャッチャーが違っていた」(1戦目が大城卓三捕手、2戦目が岸田行倫捕手、この日は小林誠司捕手)からこそ、配球面で自分が主導権を握るべきだったとの思いもあった。

■“混セ”の中DeNA打線を警戒「要所で長打が出る」

 光明は2回以降、別人のような好投を演じたことだ。2回から5回までは球を低めに集め、無安打無四球。許した走者は味方のエラーによる1人だけだった。1打席目に痛打されたオースティンを、2打席目には内角低めのストレートで見送り三振、3打席目にも外角低めのフォークで空振り三振に仕留めた。「特にフォークには手応えがあったので、自信になります」とうなずいた。

 セ・リーグはますます混戦の度を増し、首位の巨人、広島、DeNA、阪神がわずか1.5ゲーム差以内にひしめいている(14日現在、以下同)。DeNAの場合はリーグトップの今季283得点、チーム打率.249を誇る打力が脅威だ。この日も、救援した畠世周投手と平内龍太投手が、牧秀悟内野手と宮崎に1発を献上しただけに、菅野は「要所で長打が出る印象があります」と要注意マークをつけた。

「今のところ、お互いにカバーし合っていて、オースティンが打たなければ牧が打つし、他の野手が打てなければオースティンが打つ。いい打線なのは間違いない」とDeNA打線を分析してみせた菅野だが、沢村賞2度の通算128勝右腕が、やられっ放しでいるはずはない。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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