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巨人・坂本勇人の“現状” 新助っ人台頭で脅かされる立場、専門家が懸念する課題

Full-Count / 2024年7月27日 9時3分

巨人・坂本勇人【写真:矢口亨】

■モンテスは来日初打席で153キロの速球に対応し二塁打をマーク

■巨人 5ー2 DeNA(26日・横浜)

 セ・リーグ首位の巨人は26日、敵地・横浜スタジアムで、オールスター明け初戦のDeNA戦に5-2で勝利した。今月中旬に加入し、この日初めて出場選手登録されたココ・モンテス内野手が7回に代打で登場し、二塁打を放った。一方、打撃不振にあえぐ坂本勇人内野手は2回の第1打席でテキサス性の中前打を放ったものの、精彩を欠いている。今後2人の立場に大きな変動が起こるのだろうか。現役時代にヤクルト、日本ハムなど4球団で21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏が分析した。

 7回2死走者なし。比較的気楽な場面で、27歳の新助っ人が右打席に立った。DeNA先発アンドレ・ジャクソン投手が投じた初球の152キロをファウルし、2球目も内角高めの153キロに反応。やや押し込まれながら、打球は右翼線に落ち、モンテスは来日初打席を初安打で飾った。

 今季はロッキーズ傘下の3Aアルバカーキで64試合に出場し、打率.335、9本塁打、47打点の好成績。今月15日に入団会見を行い、巨人の2、3軍でも計5試合、打率.571(14打数8安打)、1本塁打、4打点と猛アピールしていた。

 野口氏は「初球から上手く速い球にタイミングを合わせてきました。変化球への対応はまだわかりませんが、強引なスイングをするタイプには見えません。本塁打はともかく、アベレージは結構残しそうな印象を受けました。巨人の首脳陣の目に『期待したくなる打者』と映ったのは間違いないと思います」と評した。

 一方、「6番・三塁」でスタメン出場した坂本は2回2死走者なしの第1打席で、ジャクソンの外角低めのチェンジアップをバットの先で拾い、中前へ落とすヒット。しかし、4回1死一塁の第2打席は、真ん中の152キロ速球に一邪飛。2-2の同点で迎えた6回1死一、二塁の勝ち越し機では、外角低めのチェンジアップに泳がされ、三ゴロ併殺に倒れた。8回2死二、三塁ではDeNA2番手の中川虎大投手から四球を選び、続く岸田行倫捕手の決勝二塁打につなげた。

■「モンテスが三塁の守備に入り、坂本がベンチに退くかもしれないと思った」

 坂本は6月26日に出場選手登録を抹消され、約2週間2軍で調整。しかし今月12日に再登録された後も、6試合で18打数2安打の打率.111にとどまり、本来の輝きを取り戻せていない。野口氏は“捕手目線”で「現状の坂本は、本来得意としていたはずの内角の速い球を極端に警戒しているように見えます。だから、外角の球に反応が遅れる。相手バッテリーの目には、変化球が甘く入らない限り“大怪我”はしないと映っていると思います」と指摘する。

 モンテスのポジションは遊撃、もしくは三塁とされている。この日は坂本がフル出場、モンテスは1打席のみでベンチへ下がったが、野口氏は「私は二塁打を放ったモンテスがそのまま三塁の守備に入り、坂本がベンチに退くかもしれないと思って見ていました」。今後はモンテスがスタメンで坂本がベンチスタートとなる可能性も「あると思います」と分析する。

 打撃でなかなか光明を見いだせない坂本だが、三塁守備は軽快そのもの。3回に宮崎敏郎内野手が三塁線へ放った痛烈な打球を、逆シングルでさばくシーン(三ゴロ)があった。“混セ”から抜け出すきっかけを探る巨人の阿部慎之助監督は、苦しむ通算2377安打のベテランをどう起用していくだろうか。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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