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中日30歳は「来てくれて感謝」 戦力外から“球界4位”…圧倒的貢献度「安定感ある」

Full-Count / 2024年7月19日 13時25分

中日・板山祐太郎【写真提供:産経新聞社】

■「UZR1000」は200イニング以上の選手で両リーグ4位

 今季中日に加入した板山祐太郎外野手が攻守に躍動している。打っては、100打席以上ではチーム2位の打率.296、守備でも一塁・二塁・三塁・左翼・右翼と複数ポジションを守って貢献。さらにデータを見ていくと、図抜けた守備力を残しているという。

 板山は今季、二塁の95回2/3イニングを最多とし、右翼で74回、一塁で41回1/3、左翼で6回、三塁で3回と5つの守備位置を経験。失策は一塁での1個のみと、どこを守っても安定感の高さを見せている。さらに、セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、卓越した守備力がさらに浮き彫りになる。

 守備全般での貢献を示す「UZR」では、計測の取れた4ポジションで一塁以外がプラスを計時。さらに1000イニングごとのUZRを示す「UZR1000」は、二塁が31.7、右翼が20.0でともに球界最高クラスの数字となっている。サンプル数は少ないながらも守備で高く貢献していることが分かる。実際、全ポジションを合わせた「UZR1000」は、200イニング以上の選手で両リーグ4位という高さだ。

 板山の守備にはファンも注目しているようで「打順も色々かわりながら攻守にすごいわ」「複数のポジションを守って存在感」「どう見ても上手い」「内外野無難に守れるとかめちゃくちゃ優秀なユーティリティ」「なんでクビになったんだろう」「来てくれてほんと感謝」「二塁も外野も恐ろしいくらい安定感ある」などと、絶賛の声が送られている。

 8年間在籍した阪神から、昨年オフに戦力外通告を受けた30歳。昨年は12試合出場で打率.059。しかし、育成で中日に入団した今季は34試合で打率.296と好調を維持し、7日の広島戦ではサヨナラ打も放つなど、新天地のファンの心をしっかりと掴んでいる。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。

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