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投球前の“違反裁定”は「理解できない」 ヤ軍エース激怒の判定は「野球をダメにしている」

Full-Count / 2024年7月20日 15時28分

ヤンキースのゲリット・コール【写真:ロイター】

■ヤ軍コールは投球練習でピッチクロック違反を宣告され、激怒

【MLB】ヤンキース 6ー1 レイズ(日本時間20日・ニューヨーク)

 ヤンキースのゲリット・コール投手が19日(日本時間20日)の本拠地・レイズ戦で、投球練習中にピッチクロック違反を宣告された。まさかの宣告に右腕は納得いかない表情。オースティン・ウェルズ捕手、アーロン・ブーン監督がクイン・ウォルコット球審に抗議した。ファンは「理解できないルール」「信じられない」「不必要に感じる」と声をあげている。

 2回の投球に備え、投球練習をしていたコールに、突如ピッチクロック違反が宣告された。規定の時間までに投球練習を終えなかったのが理由だった。コールは不満げにウォルコット球審に近づき、ウェルズは驚いた様子。ブーン監督はベンチを飛び出し、抗議したが覆ることはなく、カウント1-0から2回の攻撃がスタートした。

 2023年に導入されたピッチクロックは投球練習でも規定がある。ドジャース山本由伸投手は5月1日(同2日)のダイヤモンドバックス戦で、初回の投球練習でピッチクロック違反を取られ、試合開始前に1ボールを宣告された。

 ヤンキース専門番組「トーキン・ヤンクス」は公式X(旧ツイッター)に「投球練習に時間がかかったので球審はピッチクロック違反を宣告した。コールは不満の表情を見せた」と綴った。米紙「ニューヨーク・ポスト」は「ヤンキースのエースは、残り20秒になるまで投球練習を終えなかったため、ピッチクロック違反が宣告された。1回裏終了時にウェルズはネクストバッターズサークルにいた。その場合、捕手は防具を着けるのに時間を要すため、一般的に球審は投手に余分に時間を与える」と伝えた。

 コールは4月、ピッチクロックについて「我々は5年後くらいに本当の意味でピッチクロックの影響を理解するだろう。私は、選手が一番大事にされるべきだと思う。何か新しいことを取り入れる度に、何か代償がある」と疑問を呈していた。

 今回の判定にファンも疑問視。「投手が怪我する原因の1つだ」「打者は打席に近づいてすらいないじゃないか」「自分も不満になるだろう」「球審は全力で野球をダメにしている」とコメントが寄せられている。(Full-Count編集部)

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