小中学生に難しい「内角球」への対応のコツ 苦労する打者によくある“傾向”
Full-Count / 2024年7月24日 7時50分
■独立リーグ・徳島でプレー…野球塾運営・森原誠氏が伝える打撃のイメージ
イメージは「お皿を落とさずに打ち出す」と選手に伝えている。広島や大阪で野球塾を運営する森原誠さんは、打席で結果を残すために、素振りが最も大切になると考えている。Full-Countでは、全国の注目野球塾の指導方針やこだわりの練習法などを取材。手の平にお皿を乗せるようにトップハンドを使う動きを習得すると、苦手にしている小・中学生も多い内角にも対応できると森原さんは語る。
「macoちゃん」の名前で活動する森原さんは、広陵高時代は甲子園に出場し、独立リーグ・徳島インディゴソックスでもプレー。2020年に小・中学生を対象にした野球塾をスタートさせた。口コミを中心に指導の評判が広がり、全国から選手がレッスンを受けに来ている。現在は福山、広島、大阪、富山、横浜に加え、北九州、滋賀にも開校予定。星野伸之野球アカデミーのアドバイザリーコーチも務めている。
森原さんが打撃指導で重点を置くのが、トップからバットを振り出す時の動き。体の近くにバットを通してインサイドアウトのスイングを理想とするが、小・中学生にバットの軌道や体の使い方を詳しく説明しても伝わりにくい。森原さんは、できるだけ、やさしい言葉でシンプルに指導する意識を持っている。
「打ちにいく時の形では、トップハンド(右打者の右手)は『お皿を落とさずに打ち出すイメージ』と伝えています。私がトスしたボールを選手が手の平を天井に向けてキャッチし、そのままにボールを落とさないように前へ投げる動きも練習に取り入れています」
バッティング指導をする森原氏【写真:本人提供】
■重点を置くのは素振り…ストライクゾーンを9分割
森原さんは選手が飽きずに練習できるように、多種多様なドリルを考案している。ただ、最も大切なメニューには“地味な練習の典型”とも言える素振りを挙げる。ポイントはストライクゾーンを9分割し、全てのコースと高さにバットの芯を通すスイング。森原さんは「早くボールを打ちたがる選手は多いですが、ストライクゾーンに芯を通す素振りの形ができないと、打席で結果を残すのは難しいです。無意識にできるようになるまで練習した方が良いと伝えています」と話す。
小・中学生が特に苦労しているのは内角にバットの芯を通すスイングだという。バットが体の内側を通らないと、内角の投球に対してバットの根元で打つ形になってしまう。森原さんは手本を見せたり、お皿を落とさないように持つイメージを徹底したりするように指導している。
「内角は一番難しいので、最初に練習で取り組んでいます。内角に苦労している選手は外側からバットが出てくる傾向があります。お皿を持つ動きは、どのコースに対応する際も重要ですが、自然と肘が体に近づいてスイングできるので特に内角を打つ時に生きてきます」
森原さんの指導法は8月5日から5夜連続で開催する「少年野球個人練習EXPO」でも紹介予定。理想的なスイングや、実際に野球塾で取り入れているドリルなどを披露してくれる。(間淳 / Jun Aida)
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