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誰もいない球場に…カーショーが姿を見せたワケ スパイクに描かれた家族からのメッセージ

Full-Count / 2024年7月25日 18時7分

試合前に息子のボールを受けるドジャースのクレイトン・カーショー【写真:Getty Images】

■2023年9月30日以来…カーショーがメジャー復帰

 ドジャースのクレイトン・カーショー投手は25日(日本時間26日)のジャイアンツ戦で、昨年の9月29日(同30日)以来となるメジャーのマウンドにあがる。昨年左肩を手術し半年以上のリハビリを続ける中で、家族の支えは間違いなく大きかったようだ。登板直前の左腕を見ていても、随所に“家族愛”を感じる場面があった。

 サイ・ヤング賞3度、2014年にはナ・リーグMVPに輝くなど、球界を代表する左腕は36歳のシーズンを迎えた。昨年には左肩痛で手術を受けてFAに。去就が注目されたが、1年契約を締結。夏頃の復帰を目指してリハビリを続けてきた。

 19日(同20日)には3Aでの最終調整も終わり、ドジャースに帯同して調整を続けてきた。21日(同22日)のレッドソックス戦の試合開始5時間前のこと。まだ選手が誰もいないグラウンドに、カーショーは息子のチャーリーくんと2人で姿を見せた。

 手にはボールの入ったバッグと、子ども用のバットを持っていた。フェンスから20メートルほど離れた右中間付近で止まると、カーショーは7歳のチャーリーくんに対して“打撃投手”をし始めた。近い距離から山なりとはいえ、299日ぶりの先発が控える中でも3〜40球ほど投げていた。チャーリーくんが“柵越え”を放てば、手を叩いて大喜び。その後はベンチ前でピッチング練習のキャッチャー役を務めるなど、レジェンド左腕がパパの顔を見せていた。

 24日(同25日)の試合前。最終調整の練習を行う足元を見てみると、スパイクには家族からのメッセージとイラストが入っていた。地元紙「LAタイムズ」によると、明日はこのスパイクでマウンドにあがるという。ロッカールームにも置かれていたが、「We are so proud of you, Dad(お父さんを誇りに思うよ)」「You Did It(お父さん、頑張ったね)」と、復活登板に向けたメッセージが書かれていた。

 子どもたちが書いた絵もプリントされており、家族一丸となってリハビリを続けてきたことが一目にして分かった。誰もが待ちわびた復帰登板。ファンはもちろんのこと、支えてくれた家族にも恩返しする。(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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