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“獲られた”大谷翔平に浴びた一撃…遠いライバルの位置 西の名門の悲哀「言い訳できない」

Full-Count / 2024年7月26日 14時46分

31号ソロを放った大谷翔平【写真:ロイター】

■ジャイアンツはドジャースとの今季対戦成績を4勝9敗でフィニッシュ

【MLB】ドジャース 6ー4 ジャイアンツ(日本時間26日・ロサンゼルス)

 欲しかった大谷翔平投手から手痛い一発を浴びた。25日(日本時間26日)、ジャイアンツはドジャースに4-6で敗れた。レギュラーシーズンでは今季最後の対戦だったが、4連戦を1勝3敗と負け越し。対戦成績は4勝9敗でシーズンをフィニッシュした。

 ブレイク・スネル、アーロン・ヒックス、ロビー・レイ、ローガン・ウェブ。サイ・ヤング賞投手2人にエースに剛腕と、錚々たるローテで挑んだが、結果的に勝ち越すことはできなかった。前日24日(同25日)の同カードで8-3で快勝したが、この日はウェブが先制を許すと、一度は逆転したものの4回に2失点。5回4失点でマウンドを降りた。

 ジャイアンツは2点を追う8回にマイケル・コンフォート外野手、ホルヘ・ソレア外野手の適時打で同点に追いついたが、その裏に悲劇が待っていた。タイラー・ロジャース投手がかつてのチームメートで7月上旬にジャイアンツからDFAになったニック・アーメド内野手に移籍後初アーチを浴びると、続く大谷に打球角度46度の超高角度弾を献上。試合を決定づけられた。

 同地区のライバル球団として鎬を削ってきたはずの両者。一方でドジャースはオフに超大型補強を敢行して地区首位を走るが、ジャイアンツは49勝55敗の借金6で地区4位に沈む。大谷、山本由伸投手の獲得を模索したが、いずれも失敗に終わった。

 試合後のロッカーには沈黙が漂った。ウェブもかつてないほど小さい声で「自分はかなり、とてもひどいピッチングをした。(自分の)この3試合がそうだ。言い訳はできない。よくない」と声を振り絞った。コンフォートも同じで「間違いなく痛い(負け)だが、これからも(プレーを)続けていくしかない」と無理やり前を向く。

 ナ・リーグのワイルドカードではプレーオフ出場圏内とは5.5ゲーム差をつけられ6位。30日(同31日)のトレード期限が迫る中、「プレッシャーは常にあるべきだ。勝つべきだと感じないならプレーしているべきではない」と諦めていない。

 試合前には背ネームに「Beat LA」と書かれたジャイアンツのユニホームを着用したファンの姿も。ファンも“打倒ドジャース”の気概を感じる一方で、ライバルと言うには程遠いというのが現状だ。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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