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西武・源田級の守備動画が300万再生 野球未経験パパが実践する“小学生球児”育成法

Full-Count / 2024年7月31日 7時5分

守備練習をする井澤湊士くん【写真:井澤賢太郎さん提供】

■西武・源田を彷彿とさせる守備で注目を集める小学3年生の井澤湊士くん

 西武・源田壮亮内野手を彷彿させる、華麗な足運びとグラブ捌きが少年野球界で注目を集めている。インスタグラムの動画で300万再生を超える美技を披露しているのが小学3年生の井澤湊士くん。野球未経験ながら息子をサポートする父・賢太郎さんに“小学生球児”の育て方を聞いた。

 岡山で野球少年を育てる賢太郎さんは、大学までは別の球技に打ち込み、野球とは無縁だったという。プレーヤーとして競技を続ける中で、興味を抱いたのが技術を支える体幹。独学でアジリティトレーニングを学び、引退後はキッズスクールで指導者を務めた時期もあった。

 湊士君が生まれた際も「別の球技をやらせたかった」と、自身の夢を託すつもりだった。だが、年中クラスになると野球の楽しさを覚え、その姿を見た賢太郎さんは「子どもが好きなことをやらせてあげよう」と、サポート役に回ることを決意した。

 野球は完全な“素人”でも、学んできたアジリティは、「必ず生きる」と明確なビジョンを持っていた。湊士君が幼稚園の時からサイドシャッフルやラダーなどのトレーニングを行い、どんな動きにも対応できる準備を続けた。すると、地元の少年野球チームに入るタイミングで、コツコツ積み重ねたものが結果として現れた。

「監督、コーチの指導法や言われたことができれば、スタメンの近道だと思っていました。体が動かせることで技術が付いてくる。アジリティを重視したことで今のプレーができていると思います」


湊士くんと父・賢太郎さん【写真:井澤賢太郎さん提供】

■一番気を付けている声掛け「一方的に怒るのではなく、なぜダメだったか?」

 少年野球がない平日も野球漬けの毎日を送っている。賢太郎さんが「遊びにいってもいいよ」と、送り出しても気づくと、壁当てや素振りを行っているという。ゲームも自ら“封印”し、YouTubeを開けば大好きな源田の守備動画など野球に関するものばかり。TVもプロ野球中継に夢中で「独占状態です」と、苦笑いを浮かべる。

 親が率先する「やらされる練習」ではなく、自らが求める「やる練習」だからこそ、技術向上のスピードも自然と速くなる。「私から『やれ』と言うことはないです。上手くなりたいモチベーションを持つことが大事なのかな」と口にする。

 小学生球児を育てる上で気を付けているのが、声掛け。「結果に至る過程のなかでも、良いものが出ればめちゃくちゃ褒めます。ただ、怒る時もしっかり怒る。一方的に怒るのではなく、なぜダメだったか? それをお互いが言葉にできるように心掛けています」。

 小学3年生の軽快な守備は瞬く間に有名となり、野球YouTubeチャンネル「トクサンTV」でも取り上げられた。体の成長、学年が上がるにつれ、驚くほどの成長曲線を見せる息子に賢太郎さんは「私がもっと勉強しないと、教えることができなくなる」と、危機感を抱くほどだ。

 野球未経験パパでも、“小学生球児”の育成は十分に可能だ。賢太郎さんはこれからも湊士くんと一緒に練習、勉強に励み一歩ずつ夢を実現させていく。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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