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ド軍の駆け込み補強は成功? 猛追ライバルと顕著な差…番記者が指摘した“弱点”

Full-Count / 2024年7月31日 18時32分

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:Getty Images】

■トレード期限で大型補強も…宿敵パドレスにサヨナラ負け

【MLB】パドレス 6ー5 ドジャース(日本時間31日・サンディエゴ)

 大量補強で確実に戦力を強化した一方で、“弱点”も明確になってしまった。大谷翔平、山本由伸両投手の所属するドジャースは30日(日本時間31日)、敵地・パドレス戦で最大5点あったリードを捲られ、サヨナラ負けを喫した。トレード期限直前に2人の投手、3人の野手を獲得。地区優勝へラストスパートをかけたいところだったが、スタートから躓いた。

 初回に5点を先制したが、徐々に追い上げられた。2点リードの9回にブレイク・トライネン投手がマチャド、メリルに痛恨のソロ2被弾。同点にされ、延長10回にアレックス・べシア投手が逆転サヨナラ負けを喫した。サヨナラ負けは今季8度目、今月に入り4度目だ。デーブ・ロバーツ監督も「勝たなければいけない試合だった」と肩を落とし、トライネンも「かなりイライラしている。2登板連続でチームに貢献できなかった」とうつむいた。

 トレード期限最終日だったこの日、チームはタイガースから今季7勝を挙げているジャック・フラハティ投手、ゴールドグラブ賞4度の名手、ケビン・キアマイアー外野手をブルージェイズから獲得した。MLB公式サイトのドジャース番を務めるフアン・トリビオ記者は「いい補強ができたと思う。補強ポイントを埋めることができた」と言いつつ、弱点も明かす。

「もう1人獲得してもよかったと思う。クローザータイプの投手をね。直近はブルペンの投球回数が増えているし、疲労が溜まっているのが見てとれる。今晩のように、それが結果という形で現れている」

 6月まで圧倒的投球を見せ守護神に君臨していたエバン・フィリップス投手が7月に入り防御率11.42と大不振。代わって守護神を任されたトライネンも2試合連続で失点している。7月の救援防御率は5.77でナ・リーグワースト2位。マイケル・コペック投手を獲得したが「彼はどちらかというと中継ぎタイプ」と絶対的な守護神ではないと分析する。

 地区2位のパドレスはこの日までにレイズからジェイソン・アダム投手、マーリンズから守護神タナー・スコット投手を獲得。中でもスコットはドジャースが接触した選手の一人。「何人かチームにインパクトを与えられる選手を獲得できればよかったが」とドジャースの救援陣の不安は拭えない。

 チームはパドレスにサヨナラ負けを喫し、5.5ゲーム差に迫られている。ロバーツ監督も救援陣について「彼らは投げ抜かないといけない。可能な投手を起用する」とコメント。山本由伸投手ら負傷者が復帰すれば、救援陣の負担も減る。ただ、もう少し辛抱の時期は続きそうだ。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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