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深刻な得点力不足…打線は「個人技に走っている」 オリ首脳陣が出した“緊急指令”

Full-Count / 2024年8月6日 7時30分

オリックス・高橋信二1軍打撃コーチ【写真:北野正樹】

■オリックス・高橋信二打撃コーチ「つなぐという意識を持たないと絶対にダメ」

 点から「線」へ――。オリックスの首脳陣が、主軸選手を除く打者に「1打席で最低5球」を粘る指示を出す方針を固めている。高橋信二打撃コーチは「いろんなことを一生懸命に考えてやってくれているんですが、なかなか打線がつながりません。目の前の投手をどう攻略するか、どうやって1球でも多く投げさせるか、もっとつなぐという意識を持たないと絶対にダメだと思います」と意図を説明した。

 3日のロッテ戦にて連敗を10でストップさせた。ただ、翌4日のロッテ戦では0-3で敗戦。今季16度目の完封負けを喫した試合後、打撃陣を預かる高橋コーチは先発した曽谷龍平投手を援護できなかった自責の念から、打撃陣へ打開策を示した。
 
 今季のオリックスを象徴するような敗戦だった。曽谷が7回5安打1失点の好投を見せたものの、打線がロッテ3投手の前に散発5安打で無得点に終わってしまった。自身4連敗となった曽谷だが、直近4試合で、登板時の援護はわずか1点。中嶋聡監督も「可哀想ですよね。良い投球をしてもなかなか点が入らないんで、苦しい投球になっていると思う。打線がしっかり助けなきゃいけないと思います」と打線の奮起を促した。
 
 打撃陣の状況打開に、高橋コーチが口にしたのは「粘りの打撃」だった。球宴後の9試合中4試合で2桁安打を放ったものの、打線がつながらず。勝利したのは1試合だけで「1球で仕留めにいっていい選手は、森(友哉)と龍馬(西川)だけです。他の打者は、打線がつながるために自分に何ができるかということを明確にしなければ、結局は個人技に走っているような姿に見えてしまいます」と高橋コーチは目を見開く。
 
 導き出したのは、1打席で5球は粘ることだった。「今『自分が打たなきゃ』と思ってくれている打者が多いのですが、打たなくてもできることはあります。やみくもに打ちにいく選手が多ければ、相手投手は投げやすくなります。自分が打つことも大事ですが、後ろの打者が楽な状態で打席に入れるようにすることも大切なんです」。好球必打を否定しているわけではなく、打者にチーム打撃を貫くことによる意識の変化を求める。
 
「相手の先発投手に5回までに100球を投げさせる努力をしなければいけません。数字にとらわれず、個人技に走らない選手が1人でも多かったら、打線はつながるんです」。ひたむきにボールに食らいつくことが打開の近道だと信じている。(北野正樹 / Masaki Kitano)

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