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敵味方関係なし…フリーマン感激「キャリアで最高の三振」 試合中断→温かい歓迎に感謝

Full-Count / 2024年8月6日 14時52分

試合後の取材に応じたドジャースのフレディ・フリーマン【写真:川村虎大】

■三男の看病で離脱…復帰初打席で両軍からエール「打つのが大変だったよ」

【MLB】ドジャース 5ー3 フィリーズ(日本時間6日・ロサンゼルス)

 ドジャースのフレディ・フリーマン内野手は5日(日本時間6日)、本拠地・フィリーズ戦に「3番・一塁」で8戦ぶりの復帰を果たした。初回に打席に向かうと、観客は総立ち。拍手が鳴り止まず、試合が一時中断した。フリーマンは試合後、「フィリーズも、リスペクトをもって接してくれた」と感謝の意を示した。

 フリーマンは三男のマックスくんが「ギラン・バレー症候群」を発症し、7月26日(同27日)からチームを離れ、看病にあたっていた。快方に向かい、この日からチームに合流し、試合前の会見では涙を流しながら息子の病状について語っていた。

 試合前には大谷翔平、山本由伸両投手らドジャースナインが「#MAXSTRONG」と書かれたTシャツを着用し、フリーマンにエール。第1打席を迎えると、場内のファンが立ち上がって拍手。相手捕手のスタッブスは投手の方へ向かい間を取り、ハーパーらも拍手をしていた。フリーマンもヘルメットを取り、感極まりながら両ベンチ、観客にお礼をしていた。

 試合後、フリーマンは感極まった瞬間を振り返り「ドジャースファンにも感謝をしたい。彼らは、素晴らしいよ」と感激。復帰後初打席は空振り三振。「打つのが大変だったよ。でも、それはいいことだし、構わないことだよ! 私のMLBキャリアで最高の三振の1つだったね」と笑顔を見せた。

 この日、スタンドの最前列で父と義母が観戦。涙を浮かべていた。「彼は泣いていたとは言えないかもしれないけど、胸が詰まっているようだった。それを見て、ぐっときたんだ」と振り返った。また、離脱期間では多数のエールが集まった。ハーパーは何度もメールを送って心配してくれたという。「球界のコミュニティが祈りと愛と応援でマックスを支えてくれた」と繰り返した。

 チームは復帰後初戦を勝利で飾り、自身も第2打席で初安打。一方でこの日は2三振を喫した。「明日は(フィリーズ先発予定の)サンチェスのシンカーを振らないで、しっかり真ん中のボールを打つようにするよ」と笑いながら球場を後にした。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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