1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

甲子園初勝利の裏に“魔法のゼリー” 酷暑対策ばっちり…小松大谷の秘策

Full-Count / 2024年8月8日 18時14分

明豊に勝利した小松大谷ナイン【写真:加治屋友輝】

■小松大谷のエース・西川は初回に3失点も…2~6回を1失点で勝利に貢献

 第106回全国高校野球選手権大会は8日、第2日が甲子園球場で行われ、第2試合で小松大谷(石川)が8-4で明豊(大分)に勝利。3年ぶり3度目の出場にして、念願の甲子園初勝利をマークした。今大会は日中の気温が上がる時間帯を避け、朝夕「2部制」が試験的に導入されるなど、暑さ対策がテーマになっているが、小松大谷ナインにとっては“魔法のゼリー”が強い味方になった。

 午前10時36分の試合開始時点で既に30度を超えていた気温は、イニングを追うごとに上昇。試合の内容も荒れ模様で、小松大谷が初回の攻撃で3点を先制したものの、その裏の守りでエースの西川大智投手(3年)が4安打1四球を献上し、同点に追いつかれた。それでも西川は2回から6回までの5イニングを1失点でしのぎ、7回から2番手の竹本陽投手(3年)にバトンタッチし、勝利を呼び込んだ。

 石川大会の決勝で県内随一の実績を誇る星稜を6安打完封した西川には、てきめんの暑さ対策があった。微細な氷の粒が入ったゼリー状の飲料で、「深部体温(脳や内臓など体の内部の温度)を効率的に下げると言われています。実際に体から熱が引いて涼しくなります。夏の甲子園大会で各チームに配布されていると聞いていましたが、石川大会段階ではなかったので、チームで購入しました」と西川は説明する。

 別の選手も「これを飲むようになってから、試合中に足をつる選手が減りました」と証言した。複数の大手製薬会社から発売されている飲料で、選手によって多少の合う、合わないはあるが、夏の甲子園大会では数年前から、高野連が要望に応じて出場校に配布している。

■2回戦で大阪桐蔭と対戦「隙は必ずあると思う」

 朝夕「2部制」や5回終了時の10分間のクーリングタイムなど目に見える暑さ対策の他に、第1、第2試合の出場校には、試合前の室内練習場でこうした飲料、パンなどの補食が提供されている。早朝に起床し宿舎ルで朝食を十分に摂れない選手に配慮したものだ。

 西川は初めて経験した甲子園のマウンドで白星を手にし「自分は観客が多い方が楽しんで投げられるタイプ。1人の打者を抑えるたびに歓声が上がり、1本のヒットが出るたびに歓声が上がるのを、気持ちいいなと思いながら投げていました」と笑顔を浮かべた。

 次戦は14日の2回戦で、優勝候補の大阪桐蔭と激突する。しかし、「同じ高校生ですから、桐蔭さんとはいえ隙は必ずあると思います。それを逃さずにやっていきたい」と頼もしい。少なくとも、暑さ対策には不安はなさそうだ。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください