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球速アップ&飛距離向上の鍵握る“骨” 専門家指摘…野球上手な子が持つ「共通点」

Full-Count / 2024年8月9日 7時50分

打球速度や球速向上につながる体の部位とは(写真はイメージ)

■地面反力をとらえる鍵を握る「立方骨」…小学生も取り組める3メニューを紹介

 地面から得たパワーを最大限に活かすために、重要な役割を持つ部位がある。野球に特化したトレーニングジムを都内で運営するプロトレーナーの船木永登さんは、球速や打球速度アップの鍵に「立方骨」を挙げる。地面反力をとらえるために不可欠な骨で、小学生からプロまで全てのカテゴリーで、パフォーマンスに影響を及ぼすという。船木さんは立方骨を使って地面から最大限に力を吸収できるようにするため、小学生でも取り組めるトレーニングも考案している。

 立方骨とは、足の薬指と小指の延長線上で交わったところにある骨で、体をバランス良く支える上で重要な役割を果たしている。小学生からプロまで幅広いカテゴリーの選手をサポートしている船木さんが、上手な選手の共通点と感じているのは、この立方骨の使い方だ。各カテゴリーで主力を務める選手の多くは、立方骨に荷重して地面反力をとらえる動きが身に付いているという。

 船木さんは小学生にも立方骨を意識する大切さを伝え、地面から力を吸収してプレーに生かすためのトレーニングメニューも考案している。「ピストルスクワット」と「前足部のトレーニング」は、“地面をとらえる”ことを目的としたメニューだ。

 ピストルスクワットは、床に座った状態から片足を伸ばし、もう片方の足は曲げてスライディングをするような姿勢をつくり、そこから“起き上がり小法師”のように反動を利用し、曲げた方の足だけを使って起き上がる。起き上がった時の姿勢がピストルの形に似ていることから名付けられた。この時、立方骨で強く地面を踏むことができればスムーズに起き上がれるが、親指、人差し指、中指の3本で体を起こそうとすると難しいという。


プロトレーナーの船木永登氏【写真:伊藤賢汰】

■立方骨を使い正しくジャンプできると「脳に響く感覚がある」

 前足部のトレーニングは、細長い板の上を横向きにカニ歩きする。その際、両足のつま先側半分を板に乗せて、かかとは浮かせた状態にする。板から落ちないようにする動きが、立方骨を含む足の前側、前足部を活性化させるという。

 こうしたメニューで、足裏で地面をとらえる感覚をつかんだ後は、地面からの力をプレーにつなげる動きが必要になる。そこで船木さんが考案したメニューの1つが「アンクルホップジャンプ」。背筋を伸ばして真っすぐ立ち、両腕を背中側に引きながら真上に連続ジャンプする。この際、できるだけ両膝が曲がらないように注意する。

 ジャンプする時に前足部で地面を蹴れているか、立方骨で着地できているかが重要になる。船木さんは「正しくジャンプしていると、着地した時にドスッと音がして、脳に響く感覚があります。立方骨で地面をとらえて、前足部で地面を押し込む動きが自然にできるようになれば、プレーが変わってくると思います」と語る。

 野球は下半身から上半身に効率良く力を伝えることで、持っている力を最大限に活用できる。全ての動きは地面と接している足の裏、立方骨を使うところから始まる。だからこそ、その重要度は高い。(間淳 / Jun Aida)

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